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【首都圏】

<しみん発>地域のまちづくり支援 芝生の会会長・篠原佑さん(77)

芝生の会が企画した、はなびら市=今年4月

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 東京都町田市玉川学園に町内会や商店会など、さまざまな地元団体の町づくりをサポートしている「芝生(しばお)の会」=篠原佑会長(77)=がある。町内会は玉川学園1〜8丁目と東玉川学園1〜4丁目のすべてを含み、約4000世帯という全国でも有数の大きさであるという。篠原会長をはじめ、元大学教授から主婦まで20人ほどの小所帯の会が、学園都市らしい文化的雰囲気の盛り上げに一役買っている。 (小寺勝美)

 学校法人玉川学園と小田急線玉川学園前駅を中心にして小高い丘に囲まれた学園都市。電車以外には町田駅行きのバスが朝夕一本あるだけで、コミュニティバスは同駅から町内をぐるりと回って駅に戻るだけの「閉じた町」だ。学園ができるまでは芝生と呼ばれる村の共有地だった。「会の目的は地域で展開されている活動をつなげ、協力して相乗効果をあげていく手伝いをすることですから芝生の名前をもらいました」。活動の軸はアートと環境、元気な商店街づくりだ。

 学園都市らしく商店街、住宅街のここかしこに絵画や彫刻ほかさまざまな芸術家の自宅兼ギャラリーがあり、恒例となっているギャラリーウオークがある。今年は二十六日〜十一月五日に開かれ、会は十一月三日にツアーガイドを買って出て応援する。

 十月三十一日のハロウィーンは町独自のやり方だ。「仮装した子どもたちが訪れるのは、お菓子をくれる『子ども110番の家』です」。一昨年から児童館で開いていたパーティーを町中で催すようになり、せっかくならあまり知られていない「子ども110番の家」にお菓子を提供してもらい、存在をアピールすることに。「ならば商店会にも協力してもらおう」と橋渡しをし、参加する店を探した。「今年からは商店会として本腰を入れることになり『ハロウィーン企画』を設けたようです」と篠原さん。

 町内にはソメイヨシノだけでなく、ウコンやヤエなどさまざまなサクラがあり、見ごろの時期に住民交流を実現するため商店会などの協力を得て「さくらめぐり・はなびら市」を開く。コンサートやフードコート、手作りクラフトショップも出る祭りだ。商店やギャラリーがひな人形を店などに飾る「雛(ひな)めぐり」ではツアーガイドを引き受ける。

 「芝生学講座」も催す。町内の歴史研究や在住の著名人の講演会を開き、町への理解と愛着を深める。会の前身は三十年ほど前に篠原さんも参加して発足した「玉川学園住民懇談会」にある。「町の至る所にある坂道に名前をつけたり、町田市内で先駆けとなった桜祭りを始めたり…」と、町づくりに貢献してきた。

 その後、自然と人が調和した学園都市を目指して「玉川学園地区まちづくりの会」に衣替え。さらに文化活動的な側面を芝生の会が、都市計画的な側面をまちづくりの会が持つようにしようと分かれた。「閉じられた区域で住民が環境を共有できるいい町です。もっと若い人に会の仲間に入ってもらい、さらに貢献したい」と篠原さんは語る。

<しのはら・たすく> 一九四〇年生まれ。大泉高校から早稲田大建築科へ。一級建築士として友人と都内に事務所を開く。今年四月に完全リタイア。自宅庭などで菜園を耕し、できた野菜を安否確認を兼ねて近所の一人暮らしの家庭に配る。妻の充子(あつこ)さん(74)と暮らす。会の連絡先は、電090(8517)0116。

 

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