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【首都圏】

五輪でビッグサイト使用制限 都「期間短縮で」 利用者「抜本策を」

「コミックマーケット」が開かれた東京ビッグサイト=東京都江東区で

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 国内最大の展示場「東京ビッグサイト」(東京都江東区)は、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックで報道拠点として使われるため、前年から使用が制限され始める。商談の機会を失うとの声は強く、施設を所有する都は使用できない期間の短縮を打ち出したが、「焼け石に水」との不満もくすぶる。 (内田淳二)

 「期間の短縮は第一歩だが、抜本的な解決ではないという声が上がっている」。展示場を利用する関連企業でつくる日本展示会協会の石積忠夫会長は、依然として先行きを懸念する。

 ビッグサイトは東京大会の準備や撤去期間を含め二十カ月間、一部か全館が展示場として使えなくなる。都は対策として一・五キロ離れた場所に仮設棟を建設中だが、協会は十分な広さではないとして「二百三十二本の見本市が中止になり、七万八千社の出展社が二兆円の売り上げを失う」と試算。関連業者が倒産する恐れもあると訴えてきた。

 小池百合子知事は九月、五棟のうち三棟で使用制限期間をそれぞれ五日間と約一カ月間、短縮すると発表。二〇年五月のゴールデンウイークは、人気イベント「コミックマーケット(コミケ)」で使えるよう調整していると明かした。

 だが、石積会長は「もともと日本は海外に比べ展示場が不足している」と指摘。解決策は、別の展示場を首都圏に建てるか、東京大会の報道拠点を別に造るしかないと強調する。

 都の担当者は「もう時間はなく、施設を造ることは考えていない。使用制限期間の短縮もこれ以上は難しい。年間を通じて会場がうまく利用できるように調整したい」と理解を求める。

 一方、首都圏では展示場を横浜市に造ろうと提案する動きも。港運事業者でつくる横浜港運協会は九月、山下埠頭(ふとう)に展示場を造る案をまとめ、市に働きかけると発表した。展示会協会なども期待するが、市は慎重な姿勢を見せている。

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