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【首都圏】

企業の後継者探しをネットで 渋谷の人材ベンチャーが事業承継新サービス

後継者のいない企業の事業を存続させる新サービスをスタートしたビズリーチの南壮一郎社長(中)ら=東京都渋谷区で

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 中小企業の後継者不足がいわれる中、事業を誰かに譲りたい企業と、経営を引き継ぎたい企業とがネット上で出会える新サービスが始まった。経営が順調でも後継者がいないために廃業するしかなかった企業を減らし「価値ある事業を未来につなぐ」ことを目指す。 (神谷円香)

 人材サービスのベンチャー企業「ビズリーチ」(東京都渋谷区)が手掛ける「ビズリーチ・サクシード」。利用は登録制で、後継者を求める企業は事業概要や売上高、希望する譲渡金額などを匿名で公開。M&A(企業の合併や買収)を考えている企業が、それらの情報を見て連絡を入れる。

 後継者を求める企業の利用料は不要。譲渡が成約した場合のみ、譲り受けた企業から取引額の1・5%をビズリーチが受け取る。中小企業支援センターや銀行なども登録すれば、顧客企業の交渉を代行できる。

 ビズリーチの調べでは、二〇二五年には国内の中小企業の経営者の約六割にあたる約二百四十五万人が引退を迎えるが、その半数の後継者が決まっていない。また、近年に休廃業した企業の約半数の経営は黒字だったという。

 新サービスの記者発表会が開かれた先月二十八日、南壮一郎社長は「企業に自社の市場価値を知り、経営の選択肢を広げてもらいたい」と話した。雇用確保のため自治体からの期待も集まる。記者発表に同席した静岡県富士市産業支援センターの小出宗昭センター長は「乗っ取り、身売りのネガティブな印象が強かった事業承継を当たり前の選択肢としていくため、健全なマーケットが必要だ」と語った。 

 

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