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【首都圏】

<三浦半島 山から海へ>(2)逗子・鎌倉 池子の森から富士見スポットへ

衣張山頂から見えた富士山=神奈川県鎌倉市で

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 スタートとなる神武寺駅には、米軍関係者専用の改札口がある。駅の裏手は池子の森と米軍住宅地、長年にわたり返還運動と開発がせめぎあってきた場所だ。幸い池子の森の一角の自然公園が、昨年三月から土日、祝日に日本人にも開放された。まずは谷戸の底に展開する公園散策から始めよう。占領下にあったため、かえって豊かに残された周囲の森や、英文表記優先の案内看板にも注目を。

 公園を抜け、谷底の住宅地を行くと久木大池に出る。元はかんがい用の人工池だが、複雑な池岸に豊かな自然が息づく。階段を上がると再び住宅地、「東泉水」と書かれた信号機を目標に、鎌倉・逗子市境を一直線に延びる道路を歩く。やがて視界のはざまに富士山が見えてくる。宅地の外れで一気に展望が開け、中央の富士をはじめとする大パノラマ「関東の富士見百景」のポイントでもある。

 突き当たりを右へ、平成巡礼道と呼ばれる山道を登る。まずは浅間山(せんげんやま)のピークに出るがこれは前座、次の衣張(きぬばり)山が真打ちだ。鎌倉の諸山の中で最も市街地に食い込んでいて、町並みが美しく望まれる。背後には相模湾が青く、富士や箱根の眺めも抜群。休憩には絶好だ。

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 山頂でくつろいだら北側へ、スギ林のジグザグ道を下ると杉本寺の周辺に出る。右手は報国寺、左手は鎌倉宮、まさに鎌倉観光の中枢部だ。好みに応じ古都散策を楽しんでほしい。

(山岳ライター・樋口一郎)

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 ※樋口さんの新著「鎌倉&三浦半島 山から海へ30コース」(東京新聞刊)発売中。

 ●アクセス 往路・京急線神武寺駅、復路・杉本観音からバスで鎌倉駅へ

 ●歩行時間 約2時間

 ●アドバイス 池子の森自然公園は土日と祝日の8時45分〜17時の開園

 

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