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【首都圏】

「試し書き」曲に乗せ コレクターの寺井さん監修 ザ・ペギーズが音楽配信

たくさんの試し書きの紙が登場するミュージックビデオ(ソニーミュージック提供)

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 文房具店のペンの「試し書き」の紙に記された言葉だけを使って歌詞をつむいだ曲が完成した。試し書きコレクターの寺井広樹さん(37)=千葉県浦安市=が監修し、女性3人のロックバンド「the peggies(ザ・ペギーズ)」が先月22日に音楽配信の限定シングル(250円)としてリリースした。 (井上幸一)

 「いつもの公園で逆上がり あなたを想(おも)うとあふれ出すメロディー」との歌詞で始まる曲のタイトルは、「I御中(おんちゅう)〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜」。バンドのボーカル、ギターの北沢ゆうほさん(22)が作詞、作曲を担った。

 言葉を拾った試し書き用紙は、東京都内や京都府、神戸市など全国の十店舗の文房具店から集めた約一万二千枚。寺井さんは「魂の叫びが吐き出され、人間の素の部分が表現されている」と試し書きに着目、世界各国で収集活動をしている。北沢さんの実家は東京・神保町の古書店で、寺井さんは常連客。寺井さんと出会った縁で、北沢さんは今回の曲づくりをした。

 「思うまま気ままに生きていけ!」「どんな時も今が一番だと言おう」など、メッセージ性が強かったり、「バナナに浮かぶ地図」といった筆者の無意識が垣間見えたりする言葉を、北沢さんは歌詞として抽出。リズム感のある曲を付けた。試し書きの紙で埋め尽くされた空間で歌うミュージックビデオもインターネット上で公開している。

 仕掛けた寺井さんは、「単語の羅列になると思っていたら、きちんとした作品で驚いた。無意識に書いた言葉はインパクトがあり、歌詞に向いていると感じた」と曲の感想を語る。

 今回の楽曲配信日の十一月二十二日は、日本記念日協会に「試し書きの日」と認定されたという。寺井さんは「来年から、『試し書き流行語大賞』を発表する日にしたい」と意気込んでいる。

 

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