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【首都圏】

関東大震災後…100年 家族に重ね 俳優座 来月11日から都内で上演

正月公演「いつもいつも君を憶ふ」について話す女優の有馬理恵さん(左)と演出の深作健太さん

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 関東大震災を起点に、東京郊外で生きる家族の百年の時間を描いた演劇を、劇団俳優座が制作した。空襲や、戦後の混乱、東京五輪による街の大改造などが家族関係に影を落とす中、時代が変わっても忘れてはいけないものとは何かを問いかける。 (梅村武史)

 東京・六本木の俳優座劇場で、一月十一日から上演される「いつもいつも君を憶(おも)ふ」(脚本・山谷典子さん)は、埼玉県川越市の一軒家が舞台。居間にある古時計が語り部となって、関東大震災翌年の一九二四年の正月から、二度目の東京五輪を終えた二〇二一年までを、七つのシーンで展開する。

 関東大震災での朝鮮人虐殺を想起させるエピソード、恋人の出征と戦死、東京電力福島第一原発事故などを背景にしながら、穏やかな家族の日常が社会の変化に振り回される姿を描く。各シーンには時代の流行歌が流れる。「希望」の象徴として演出に採り入れた。

 芝居の題名は、歌人の与謝野晶子の詩にちなんだ。ヒロインを演じる有馬理恵さんは「語り継ぐことで人はつながっていくというメッセージを込めた」と話す。演出を担当した映画監督の深作健太さんも「どうやって希望を伝えるか悩んだ。若い世代に特に見てほしい」と意気込む。

 二十一日まで。一般五千四百円、学生(小学生以上)三千七百八十円。詳細な上演時間などの問い合わせは俳優座=電03(3405)4743=へ(日・祝日除く午前十時半〜午後六時半)。

 

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