東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

<三浦半島 山から海へ>(4)三崎・1 天空の回廊渡り、城ケ島へ

城ケ島の遊歩道脇を埋めるスイセン=神奈川県三浦市で

写真

 城ケ島といえば北原白秋の歌でも知られた、三浦半島南岸の観光スポットだ。「いまさら何を?」という方もおられようが、歩きならではのお得感を求めてみたい。

 いきなり島に渡らず三崎港からスタートする。昭和の薫りが濃密な港町の路地を抜け、漁船の居並ぶ北条湾をぐるりと巡っていく。目標は高々とそびえる城ケ島大橋。橋の真下から急階段を上らされるが、料金所の手前に上がってしまえば一挙に別世界だ。そこは文字通りの天空の回廊、先刻歩いてきた三崎の港町や城ケ島との海峡が一望できる。車で橋を一瞬で渡ってしまっては、いかにももったいないと実感できよう。

 島内の遊歩道は一月ならスイセンの花で彩られる。まずは公園を出て東端の安房崎へ下ってみる。広大な岩礁の果てに小さな灯台。戻って今度は島の西端に至る遊歩道に入る。ウミウ展望台があり、崖上に営巣する鳥たちの姿は冬の風物詩だ。高度感のある海岸風景もいい。

 さらに歩く。樹林を抜けると、いきなり前方の広大な海と岩礁の展望が開け、不意打ち的な感動に浸れる。下れば名勝「馬の背洞門(どうもん)」。大正時代以前は海中からそびえていたのが、関東大震災で一帯が二メートル近く隆起して、基部をさらすようになった。この先たどる広い岩礁も、すべて震災以降に歩けるようになったのである。

 最後は城ケ島灯台に上がり、西方の果てしない海を眺める。締めくくりは、ホテルの露天風呂に漬かりレストランでマグロ料理などいかがだろう。 (山岳ライター・樋口一郎)

 ※樋口さんの新著「鎌倉&三浦半島 山から海へ30コース」(東京新聞刊)発売中。

写真

 ●アクセス 往路・京急線三崎口駅からバスで三崎港、復路・城ケ島からバスで三崎口駅

 ●歩行時間 約1時間半

 ●お楽しみスポット 城ケ島京急ホテル、日帰り入浴は午後6時まで。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報