東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

めぐみさん思い歌い続け10年 川崎市在住のソプラノ歌手・桜井純恵さん

CDを手に「一日も早い帰国を願いながら歌い続けてきた」と話す桜井さん

写真

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=が会えない母を思って悲しむ心境を表しているかのように聞こえる歌「母恋し」のCDを、川崎市在住のソプラノ歌手桜井純恵さん(50)が発売して十年余りになる。売り上げの一部を毎年、拉致被害者家族会に寄付しており、今後も続けたいという。 (小形佳奈)

 歌は、ゆるやかなメロディーに乗せて「この海越えて あの島に 母上います ああ恋し」と歌い出し、離島に住む母を慕う若者の心情を歌っている。桜井さんによると、大正末期に沖縄で作られたという。

 桜井さんは、沖縄出身の女性から「めぐみさんのご両親を元気づけたい」と頼まれ、歌を吹き込んだCDを制作し、二〇〇六年、川崎市内に住む横田滋さん、早紀江さん夫妻に贈った。

 コンサートで歌ったところ好評だったことから、販売用CDを自主制作し、〇七年五月からコンサート会場などで販売してきた。めぐみさんが拉致された十一月に毎年行っている家族会への寄付はこれまでに計約二十万円になった。

 第一回の寄付に際して〇七年十月、川崎市役所で記者会見が行われ、桜井さんはCDではなく自身の声で横田夫妻に初めて歌を聴いてもらった。桜井さんは「涙を流し聴いてくださいました」と振り返り、歌い続けていることに感謝されたという。その後も「夫妻と手紙や電話でやりとりするたび、拉致問題の風化を心配していた」と話す。

 CDは一枚千円。発売元のミュージック・マーケット=電044(813)3409=に申し込めば送料が無料になる。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報