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【首都圏】

基地で傷つく「やんばるの森」 カレンダーで危機訴え

カレンダー「やんばる」と、下はやんばるを代表する常緑高木イジュの花

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 沖縄北部に広がる亜熱帯照葉樹林の貴重な自然を紹介する二〇一八年カレンダー「やんばる〜人の声が聴こえる森〜」が販売されている。制作した海洋工学研究所(東京都新宿区)の佐尾和子さん(73)は「米軍基地で傷つく沖縄の豊かな森をもっと知ってほしい」と話す。

 やんばるとは「山原」のことで、森がどこまでも続くところを意味する。ヤンバルクイナなど固有の動植物が多く、二〇一六年九月、国内三十三カ所目の国立公園に指定された。

 しかし、海域をのぞく公園約一万三千六百ヘクタールは広大な米軍北部訓練場の区域を除外するいびつな形で、東村高江地区の森では住民の反対や抵抗にもかかわらず米軍最新輸送機オスプレイの着陸帯(ヘリパッド)が六カ所も建設された。

 同研究所は海洋や自然環境の調査などを行う。佐尾さんは一六年十二月、高江を訪れて抗議活動を支援し、やんばるを歩いた。豊かな森が基地建設で破壊され、騒音被害や墜落の危険などで人びとの暮らしが脅かされることを、「森に棲(す)む生きものたちのささやかないのちの営みから伝えたかった」と語る。

 前年には、名護市辺野古の海を埋め立てる米軍新基地建設に抗議するカレンダー「沖縄 ジュゴンの棲む海」も手がけている。

 沖縄市在住の写真家今泉真也さん(47)が制作に協力し、森のテントで暮らして撮影した生きものや植物のカラー写真十一枚に加え、解説を寄せている。

 売り上げの一部は、やんばるの森を守る活動に取り組む団体に寄付する。見開きB4サイズで隔月めくり・壁掛け用。消費税と送料込み千百円。問い合わせは、同研究所=電03(3207)7727=へ。 (野呂法夫)

 

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