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【首都圏】

厩舎で暮らすネコの日常 船橋競馬の元厩務員が写真集出版

写真集にも収められた、仲良く並んでストーブで暖を取るネコ=津乗健太さん撮影

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 千葉県・船橋競馬場の元厩務(きゅうむ)員で写真家の津乗(つのり)健太さん(45)=船橋市=が同競馬場の厩舎に暮らすネコの日常をとらえた写真集「人情船橋競馬場厩舎ネコ物語」(ワイズ出版)が刊行された。撮影者の人柄が伝わってくるような素朴な写真の数々が収められている。 (小形佳奈)

 津乗さんは、かつて写真専門学校で学んだことがあり、北海道の牧場で働いていたときに撮った写真は競馬雑誌「優駿」のコンテストで大賞に選ばれた。

 牧場を辞めてプロの写真家を志したが公募展で落選が続き、二〇〇二年から船橋競馬場の厩舎で働き始めた。仕事の合間に癒やしを求め、厩舎に住みついたネコの写真を撮り、個展を開くまでになった。

 一五年に長男が生まれたのを機に働き方を変えようと一六年に厩舎を退職。集大成のつもりでネコの写真集を自費出版した。これが日本写真協会賞作家賞などを受賞している写真家の北井一夫さんの目に留まり、今回の写真集が出版されることになった。

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 津乗さんは同競馬場の厩舎に勤めた十四年間に約十万枚を撮りためたという。写真集にはこのうち四十九枚が収められ、北井さんが編集に当たった。馬房(ばぼう)をわが物顔で歩くネコや、カメラ目線で寄り添う二匹…。ストーブの前で並んで暖を取る三匹のネコは冬のある日、カメラを手に歩いていた津乗さんを見つけた別の厩務員から「面白いのがいるぞ」と手招きされて撮った一枚。「ネコというより人間みたいでしょう?」

 津乗さんは現在はアルバイトをしながら、わが子の成長や街の何げない風景などを撮っている。最近は競馬場や厩舎にも再び通うようになった。津乗さんは「写真好き、猫好き、競馬好き、いろいろな人が楽しめるはず」と写真集をPRする。

 写真集はA5判九十六ページ、千八百五十円(税別)。出版を記念した写真展が二月三〜十一日(五日休廊)、東京都港区南青山五のビリケンギャラリーで開かれる。入場無料。

 

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