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【首都圏】

<中野優理香のJAXAフライトディレクタ通信> 火星に魅せられて

小学校5年生のとき、マーシャル宇宙飛行センターの「アビエイションチャレンジ」に参加した際の中野優理香さん(左から4番目)=中野さん提供

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 なぜ私が宇宙に興味を持ったのか、はじまりは小学二年生までさかのぼります。父の仕事の関係で六歳から十一歳の約五年間弱、アメリカのオハイオ州に住んでいました。

 やっと学校にも慣れてきた小学校二年生の時、理科の授業で「自分の好きな惑星について調べて、模型を作って発表する」という課題が出ました。

 ここで選んだ惑星が火星でした。火星は地球に最も近い惑星にもかかわらず謎だらけで、調べていくうちにどんどん宇宙の世界に魅了されていきました。

 最終的に「これは自分で行って調べてみないと謎は解けないかも」と生意気にも思い、宇宙飛行士になりたいと思ったのです。

 その後は宇宙一筋でした。小学四年生になると学校の先生からスペースキャンプを紹介され、約一週間、親元を離れてケネディ宇宙センター(米フロリダ州)のキャンプに参加しました。

 スペースシャトルの打ち上げ模擬訓練、無重力体験、宇宙について学ぶ授業など、毎日宇宙漬けで本当に幸せでした。

 宇都宮市に帰ってからもこのキャンプにまた参加したくなり、小学五年生の時に単身渡米。マーシャル宇宙飛行センター(米アラバマ州)の姉妹キャンプ、アビエイションチャレンジに参加しました。

中野さんが小学校卒業文集に書いた「将来の夢」

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 このキャンプは少し内容が異なり、パイロットのサバイバル訓練学校に近いものでした。二時間森林の中をほふく前進で進んだり、クレーンでつるされた小部屋に入れられて湖に落とされ脱出したり、飛行機の離着陸を訓練したり…。

 あまりに衝撃的で今でも内容をよく覚えています。このような経験をさせてもらったおかげで宇宙への情熱は強くなりました。

(「JAXAフライトディレクタ通信」は随時掲載します)

<なかの・ゆりか> 宇都宮市出身。宇都宮市立御幸小学校、慶応義塾湘南藤沢中・高等部を経て慶応大理工学部卒業。2012年4月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)入社。14年8月から国際宇宙ステーション(ISS)にある日本の実験棟「きぼう」のフライトディレクタ。17年11月から宇宙ステーション補給機「こうのとり」のフライトディレクタの訓練を始める。

 

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