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【首都圏】

自然エネ 地域を再生 来月、都内で記録映画公開

「おだやかな革命」の一場面((c)いでは堂)

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 東京電力福島第一原発事故をきっかけに、全国各地で起きている自然エネルギーによる地方再生の取り組みを追った記録映画「おだやかな革命」が、来月公開される。山形県鶴岡市在住の渡辺智史監督(36)は「日本中で起きている小さな営みが結果的に大きなうねり、革命になる」と話している。 (小形佳奈)

 福島県喜多方市の酒蔵当主、同県飯舘村の畜産農家がそれぞれ始めた太陽光発電、首都圏の生活クラブ生協と秋田県にかほ市の農家が連携する風力発電など五カ所を、二〇一五年一月から二年半かけて撮影。女優鶴田真由さんがナレーションを担当した。

 岐阜県郡上市の石徹白(いとしろ)地区では、住民出資で導入した小水力発電の売電収益を農業振興に充てる。耕作放棄地が農地としてよみがえり、農産物加工所も復活した。また、森林再生を掲げる人口約千五百人の岡山県西粟倉村では、村内の温泉施設などで、商品価値の低い木材を薪ボイラーに利用して重油代を削減。家具、楽器職人らの移住が相次ぐ。

「拡大・集中を求める経済のあり方とは違う豊かさに触れてほしい」と話す渡辺智史監督=東京都中央区で

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 取材で見えてきたのは「売電できれば何でもいい、ではなく、それぞれの地域が目指す『豊かさ』」と渡辺さん。都会での会社員生活を辞め、夫婦で石徹白に移住した男性のせりふが象徴的だ。「食べ物、エネルギー、頼れる仲間…。お金だけじゃない部分を持っている方が、精神的にもリスク管理という意味でも豊かになれる」

 都会でも、生産者の顔が見える食べ物、エネルギーを取り入れることが可能になった。渡辺さんは「作り手の思いが分かるところから電気を買う、するとあの人たちが暮らしていける。映画を見た人がそんな思いを抱くきっかけになれば」と期待する。

 二月三日から、東京都中野区のポレポレ東中野で公開。初日には喜多方の日本酒や石徹白の農産物を販売するマルシェを開く。各地で順次公開予定。問い合わせは、配給の「いでは堂」=電0235(24)8387=へ。

 

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