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【首都圏】

横浜の画家・井上寛子さん 30日まで油彩展

作品「サングリアのグラス」と井上寛子さん=横浜市中区で

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 今年12月の満100歳を記念した横浜市神奈川区の画家、井上寛子(ひろこ)さんの油絵展が、同市中区山手町の山手234番館で開かれている。入場無料で30日まで。 (野呂法夫)

 井上さんは一九一八(大正七)年、東京都北区で生まれた。十七歳のとき絵心を抱き、近くの女子聖学院を卒業後、洋画家小寺健吉氏の下で油絵を学んだ。

 四三年、彫刻家の故井上信道氏と結婚し、横浜で暮らす。四五年五月の横浜大空襲を生き延び、終戦前に疎開先の静岡県伊豆・湯ケ島で長女を出産。平和の時代を願い命名した静子さん(美術家)と現在同居している。

 下絵描きや絵筆を握るのは一週間に四日。毎回四時間ほど描き、昨年完成させた作品は十点を超えた。今回展示するのは新作など二十三点。その一枚「サングリアのグラス」は、光がグラスと出合って透過し反射する美しさを斬新な紫や藍色で際立たせている。

 井上さんは「女性がアートができない時代を知るだけに今も描き続けている。気がつけば百歳。体がきついことも多いが、私なりの表現の結論を出したい。それは次の個展です」と意欲的に話した。

 

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