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【首都圏】

<三浦半島 山から海へ>(7)横須賀・2 半島最高峰 広がるパノラマ

大楠平の菜の花。背後の桜などとのコラボレーションも楽しめる=横須賀市で

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 バス停からしばらくは「阿部倉温泉」(休業中)の看板を頼りに歩く。坂を上ると畑や山林が一体となった里山風景となる。高速道をくぐれば一転して深い渓谷の道になり、スギ林の階段を上って行く。尾根に上がると、右手に山上のゴルフ場「葉山国際CC」が広がる。傾いた金網で山道が覆われているのは、ゴルフボールの直撃防止策だ。

 最後に二百段を超す階段を上りきると三浦半島最高峰の大楠(おおぐす)山頂に出る。広くてベンチもあるが、ぜひとも螺旋(らせん)階段の展望塔に上ろう。標高わずか二四一メートルの山とは信じられない壮大極まるパノラマが広がる。東西に東京湾と相模湾が青く、富士・箱根・丹沢はもとより東京・横浜のビル群も一望だ。空気が澄んでいれば東京スカイツリーを探してみたい。背後には筑波山や日光連山まで見えることもある。

 さらに眼下の一角に鮮やかな黄色のカーペット、それが大楠平名物の菜の花だ。山頂を辞してそちらを目指す。花の盛りは三月から四月上旬、また背後の丘には河津桜が植えられていて二月下旬前後に楽しめる。

 桜の丘の外れから、照葉樹などの森林浴がどっぷりできる下山ルートをたどる。下りきれば前田川で、川沿いの遊歩道がワイルドで楽しい。終点からほどなく国道に出るが、せっかくだから海を目指す。山頂から遠く見下ろした海原は目の前、富士山ほかの眺めはそのまま。安藤広重もめでた名勝・立石が、「山から海へのハイク」の終点となる。

 (山岳ライター・樋口一郎)

  =おわり

 ※樋口さんの新著「鎌倉&三浦半島 山から海へ30コース」(東京新聞刊)発売中。

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 ●アクセス 往路・JR逗子駅または京急線新逗子駅から衣笠駅行きバス(1時間に2本)で大楠登山口、復路・立石からバスで逗子駅

 ●歩行時間 約2時間

 ●アドバイス 大楠山の展望塔は強風時には閉鎖される。その場合は、大楠平の白亜の塔横の展望台に上がるとよい。

 

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