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【首都圏】

<しみん発>ペダルこぎ 養護施設支援 サイクリング・フォー・チャリティー 高橋陽介さん(46)

昨年のサイクリング・フォー・チャリティーで自転車をこぐ高橋さん(右)=北海道大空町で(高橋さん提供)

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 趣味の自転車を社会貢献につなげようと、東京都世田谷区の会社員高橋陽介さん(46)が3年前から年1回「サイクリング・フォー・チャリティー」というプロジェクトを行っている。プロジェクトへの賛同者が1キロあたりの寄付額を決め、高橋さんが走った距離分の金額を受け取り、児童養護施設の子どもへの支援に充てている。(山田雄之)

 きっかけは二〇一四年、勤務先で開かれた児童養護施設を支援するNPO法人「ブリッジフォースマイル」(東京)の勉強会で、日本全体の高校卒業後の進学率は70%を超えているのに、児童養護施設の子どもは20%台にとどまっている状況を知ったこと。翌年六月に開かれた子どもたちのスピーチ大会にも参加。夢を語る姿を見て「好きなことで何か子どもたちの助けになることがしたい」と考え、数年前から夢中になっていた自転車が思い浮かんだ。

 さっそく七月に夏休み五日間を使い、走行距離五百キロを目標に一人で東京から宮城県石巻市へ自転車をこいだ。フェイスブックやメールなどを使って、友人や知人に寄付を呼び掛け、五百三十六キロを走り、六十三万円を集めた。一六年は、五月に友人と二人で長崎市−神戸市の千五十キロを走り、百八十万円を寄付した。

 昨年は寄付金五百万円を目指し、距離目標を二千キロに設定。多くの人に活動を知ってもらおうと半年前から準備を始め、一緒に自転車をこぐサイクリストや支援者たちを募集した。

 七月八日〜八月三日、有給休暇を利用して挑戦。世田谷区の駒沢公園から北海道大空町の女満別公園まで二千五百五十キロを走破した。サイクリスト、宿泊場所や食事を手配する支援者ら百二十人がプロジェクトに参加。道中で児童養護施設を訪問するなど、地域住民と交流も図った。金額は四百人ほどから計五百十一万円が集まり、ブリッジフォースマイルなど三団体に全額を寄付した。

 今年は七〜八月、東京−北海道・知床へのプロジェクトを行う予定。目標として、参加するサイクリストの合計走行距離で地球一周に相当する四万キロ、寄付金額は一千万円を掲げる。高橋さんは「社会貢献は決して難しくない。自分と同じように趣味を結び付けられる人が増えたらうれしい」と話す。

 <たかはし・ようすけ> 一九七一年に東京都内で生まれ、小学校から父親の転勤で米ニューヨークに。大学卒業後に帰国。現在はIT会社に勤務し、世田谷区で妻と中学二年の娘と三人で暮らす。問い合わせはメールで、cyclingforcharityjapan@gmail.comへ

 

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