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【首都圏】

知事にピント 「沖縄の視線」一斉に 受賞作撮影の瞬間 本紙・沢田記者語る

写真

 昨年六月の沖縄全戦没者追悼式を撮った作品「沖縄の視線」で二〇一七年度の東京写真記者協会賞グランプリを受賞した本紙写真部の沢田将人(まさと)記者(43)が、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で講演した=写真。式典で献花に向かう安倍晋三首相に出席者たちが厳しい視線を送る撮影の瞬間などを語った。 (野呂法夫)

 沢田記者は「こちら特報部」の取材で糸満市の平和祈念公園を訪れた。正午ごろ、首相と翁長雄志(おながたけし)知事が絡む場面を狙い、献花台右側の取材エリアを選び、脚立を足場に他社のカメラマンが並ぶ隙間からシャッターチャンスを待った。

 その際、ピントは翁長知事に合わせ続けたが、首相の姿がぼけすぎないように広めに撮影し、大きくトリミングして完成させた一枚だったという。

 「翁長知事以外の出席者の鋭い視線がこちらに向くとは思ってもいなかった。沖縄に寄り添った写真を撮ろうと思い、ピントは知事の表情に合わせていたのが良い結果につながった」

 沢田記者は、米国の戦没将兵追悼記念日に亡き夫の墓石を抱きしめる女性を撮った一九八四年ピュリツァー賞の受賞写真も紹介し、「戦争そのものではなく、戦後の写真であっても戦争の悲惨さを訴えられることを学んだ」と報道写真で伝え続ける意義を強調。

 その上で「『沖縄の視線』はたまたま撮れた一枚だが注目されて、沖縄が抱えている問題や現状について少しでも多くの人が関心を寄せるきっかけになればうれしい」と話した。

 同パークでは報道写真展を開催中。三月二十五日まで。休館は月曜で、月曜が祝日の場合は翌日。

 

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