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【首都圏】

二宮金次郎の功績を残したい 小田原に「市民応援団」映画製作の寄付募る

募金箱を持つ五十嵐監督(前列中央)と市民応援団のメンバーら=神奈川県小田原市で

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 江戸時代の農村復興に尽力した神奈川県小田原市出身の二宮尊徳(金次郎)を描く映画「地上の星−二宮金次郎伝」の撮影が、三月中旬に本格的に始まる。同市やゆかりの地でカメラを回し、完成は今秋の予定。映画を応援しようと「市民応援団おだわら」も発足し、製作や興行に役立てる募金を実施している。 (西岡聖雄)

 映画は、水害による水田流出と極貧生活、一家離散を乗り越えた金次郎が、収入に応じた消費計画や田畑の開拓などで六百以上の村を復興させた生涯を描く。

 メガホンを取るのは、戦場カメラマン沢田教一の軌跡を追った「SAWADA」、いじめを題材にした「十字架(じゅうじか)」などを手掛けた五十嵐匠(しょう)監督。丹念な取材に基づく人物描写に定評がある。

 五十嵐監督は応援団の発足式で「金次郎は全財産を売った資金で農村復興に捨て身で当たった。撮影準備で十七市町村を回り、今も住民の心に金次郎の存在がしみ込んでいることを痛感した。後世に残る映画にしたい」と決意を語った。

 金次郎役は小田原高校OBの俳優合田雅吏さん、小田原藩主役を榎木孝明さんが務める。田中美里さんや地元出身の柳沢慎吾さんも出演する。

 脚本は「武士の家計簿」の柏田道夫さん、プロデューサーは「のぼうの城」の永井正夫さんら日本映画界の重鎮が集結した。秋の稲刈り風景のみ先行撮影し、全体の撮影は千葉県から始める。製作費は二億五千万円。

 応援団は地元の十七企業・団体で結成。金次郎が説いた「報徳思想」のうち、余力の一部を公共に提供する「推譲(すいじょう)」にちなみ、広く薄く寄付を募る。一口十万円以上の推譲スポンサーと一口一万円の金次郎サポーターを募集し、募金箱も市内各所に設置する。問い合わせは市尊徳記念館=電0465(36)2381=へ。

 

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