東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

<中野優理香のJAXAフライトディレクタ通信> 大学院に進まず夢へ挑戦

中野優理香さんが目指した、JAXA筑波宇宙センター=茨城県つくば市で

写真

 慶応大では極超音速旅客機(音の速さよりも五倍速く飛ぶ飛行機!)の研究をしました。

 専門は高速流体力学という空気・液体の流れを勉強するもので、宇宙開発にも必須の分野です。

 大学での勉強は、国際宇宙ステーション(ISS)での日本実験棟「きぼう」の空気調整システムや、機器温度などを管理する管制業務「FLAT(フラット)」でも非常に役に立ちました。

 私が大学生の時はISSの運用は二〇二〇年まで(現在は二四年まで)と決められていました。

 「十五カ国もの国が一つの壮大なプロジェクトに関わるという貴重な経験は今しかない」

 そして「運用管制官(フライトディレクタ)を経験しなければ、その先の有人探査に貢献できない」という思いから宇宙航空研究開発機構(JAXA)への入社を希望し、今の仕事に至ります。

 JAXAを受ける前、学部卒で受けるべきか、大学院を卒業してから受けるべきかをとても悩みました。

 もちろん、大学院に進んだ方が専門知識は獲得できますし、その方が成長できるのではないかとも思いました。

 しかし、自分が進みたい道は決まっており、その道に大学院への進学は必須ではありませんでした。

 また、学部卒で受ければチャンスは二回に増えます。

 「大学院での二年間よりも、社会人での二年間をより充実させて多くの知識を獲得しよう」と決意し、JAXAへエントリーしました。

 入社プロセスとしては、エントリーシートに登録し、筆記試験を経て面接を受けるという、一般的な就職試験と同じ流れを経て内定を頂きました。

(「JAXAフライトディレクタ通信」は随時掲載します)

<なかの・ゆりか> 宇都宮市出身。宇都宮市立御幸小学校、慶応義塾湘南藤沢中・高等部を経て慶応大理工学部卒業。2012年4月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)入社。14年8月から国際宇宙ステーション(ISS)にある日本の実験棟「きぼう」のフライトディレクタ。17年11月から宇宙ステーション補給機「こうのとり」のフライトディレクタの訓練を始める。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報