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【首都圏】

少数派に優しい東京へ 五輪見据え大学生がイベント

イベントを企画した(左から)山西さん、岡嶋さん、野村さん、山下さん

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 利き手にかかわらず、左利き用のおたまやスプーンを使ってカレーを食べるイベントが東京都町田市のスープカレー店「中川家」であった。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを見据え、少数派に優しい社会づくりを考えるきっかけにしようと都内の大学生が企画した。 (井上靖史)

 イベントには、左利き用のはさみやカッター、おたまなどを販売している相模原市の文具店「菊屋浦上商事」と中川家が協力した。「左」を意味する英単語と数字を語呂合わせしたイベント名「レフト(0210)」にちなみ、カレー百食を二百十円で提供。自分でカレーを皿によそうスタイルで、右利きの人も左利き用のおたまとスプーンを使うようにした。

 相模原市から夫と訪れた中川麻美子さん(44)は次女が左利き。「おたまが使いにくかった」と娘の苦労を実感して苦笑い。町田市に住む左利きの由利(ゆり)聡さん(45)は「左利きの日頃の苦労を考えてもらえたら」と話した。

左利き用のおたまを使ってカレーをよそう来店者=いずれも東京都町田市で

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 企画したのは首都大学東京三年の山下康輝さん(20)と東京電機大二年の山西春貴さん(20)。趣味の旅行を通じて知り合った二人は共に左利き。「改札のタッチがしにくい」「カウンターでの食事で、隣の人と肘がぶつからないようにとストレスがたまる」。日常の苦労話で盛り上がったのがきっかけだった。

 好きな旅行で訪れる外国に行けば、日本人の誰もが少数派になる。二人は「五輪で訪日客は増える。人口の8%近くがLGBT(性的マイノリティーなど)だという調査結果もある。日本全体が少数派を意識した社会になってほしい」と願う。

 二人は、右利きの友人で首都大東京三年の野村知世さん(20)、電気通信大三年の岡嶋宗裕さん(20)に声を掛け、「左利きの寿命を伸ばす会」を結成。会の名前は、ストレスが多い左利きは右利きより寿命が短いのでは、という話題が出たことから決めた。四人は「利き手の問題にとどまらず、今後も少数派への配慮を訴えるイベントを企画していきたい」と意気込んでいる。

 

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