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【首都圏】

「お独り様」つながろう 札幌発祥、都内でも毎月「交流会」

森田さん(後方)の話を聞く「お独り様会」の参加者=東京都渋谷区で

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 結婚していない理由も、年代もさまざまな人たちが集まる「お独り様会」という独身者の交流会が、東京都内で昨年秋から開かれている。婚活パーティーではなく、異性・同性を問わず友だちをつくるのが目的で、札幌市が発祥だという。どんな人たちが集まっているのか、のぞいてみた。 (飯田克志)

 「家と会社との行き来だけになっているので」「ライブに一緒にいける方ができたら」。四月中旬、渋谷区のビルの一室で、二十代から五十代の男女十七人が四つのテーブルに分かれて語り合っていた。終了後は「オフ会」と称して近くの新宿御苑を散策した。

 札幌市のNPO法人「ボラナビ」が主宰する「お独り様会」。二〇一一年春に札幌市で始まった交流会の会員は現在、二百人。二十代から七十代までがいる。「友だち」から始まって交際が深まり、結婚して退会していった男女もいる。

 東京には昨年十一月に上陸した。月に一度のペースで交流会を開く。「2345(にさんよんご)交流会」と名づけた二十〜五十代が対象の会と、六十歳前後を中心に、四十代以上が主な対象の「アラカン交流会」の二つがある。

 二月から参加する目黒区の女性会社員(34)は「婚活で、人を条件で見ることに違和感を持つようになった。年齢や性別にとらわれない友達をつくりたいと思った」と話す。花見や食事会など会員が自主的に開く「オフ会」にも積極的に参加する。「趣味の話を聞いて、自分もやってみようと思ったり、考え方や行動も変わってきている」と楽しそうだ。

 お独り様会を始めた、ボラナビの森田麻美子代表理事(46)は、自分が三十四歳で結婚するまでの独身時代の実体験が動機だという。

 「結婚した幼なじみより、結婚していない女性のほうが打ち解けられた」

 若いころは周辺にたくさんいた独身者は年齢を重ねるごとに減っていく。仲間を求める独身者が集まる場所を作れば、多くの人たちの共感を得られると考えた。離婚したり、配偶者と死別したりして寂しさを感じている人たちの孤立を防ぐ場所にもできる。

 一五年の国勢調査で、東京都の六十五歳以上の人口に占める一人暮らしの割合は都道府県別で最多の23・2%。森田さんは「東京には孤立している独身者が多い。お独り様会の必要性は高い」と話している。現在、東京には近県の参加も含めて五十人の会員がいる。

 次回のお独り様会は、二つの会とも五月十九日。月会費四千円(三十四歳以下の女性は無料)。体験参加は有料だが、現在六十歳以上は無料。問い合わせは合同会社「エラ」=電03(6403)9308(火、木、土曜午前十時〜午後一時)=へ。

 

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