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【首都圏】

戦時下の下町…夢に生きた人々 あすから両国、文化座公演

演劇「夢たち」の一場面

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 戦争真っただ中だった一九四三(昭和十八)年の東京・下町を舞台に、社会の吹きだまりのような簡易旅館兼下宿屋で暮らす人々を描いた劇団文化座公演「夢たち」(三好十郎作、松本祐子演出)が十日から、東京・両国のシアターX(カイ)で上演される。二十日まで。

 この作品が三好十郎によって書かれた昭和十八年は、戦時下で次第に検閲が厳しくなり、自由な表現ができなくなっていた時代。そうした中でも、人々は命がけで人を恋し、夢を語り、腹の底から怒り、生きようとしていた。音楽家を目指す父娘、新聞小説の代筆で生計をたてる文士志願者、ゴム工場の見習工、モルヒネ中毒に身を崩した男。戦時下、世間の表舞台からはじき出されたような場所で、それでも必死に生き抜こうとする人々を描く。

 二〇〇一年に、三好十郎生誕百年、文化座創立六十周年記念として上演された舞台の再演。劇団代表の佐々木愛さんは「愛とか夢を最も語りにくかった時代に、情熱をもって生き抜こうとした人々にぜひ劇場で出会ってほしい」と語る。

 一般五千五百円、高校生以下三千円など。問い合わせは劇団文化座=電03(3828)2216=へ。 (橋本節夫)

 

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