東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

横浜大空襲73年、読み芝居で語り継ぐ 女優五大路子さんらが舞台で再現

読み芝居のけいこをする五大路子さん(右)と伊藤はるかさん=横浜市港北区で

写真

 約四千人が犠牲になった横浜大空襲から七十三年を迎える二十九日、劇団「横浜夢座」の女優五大路子さんらが、大空襲を振り返る読み芝居「スカートをひるがえして」を横浜市中区で上演する。忘れてはならない歴史を語り継ごうと、平穏な街が地獄と化した日を、せりふ中心の舞台で再現する。 (梅野光春)

 もんぺ姿で勤労奉仕に通い「スカートをはいて桜の下を歩きたい」と願いながら、前の空襲で亡くなった少女。少女を思いながら大空襲当日、火と煙に追われ、横浜の街を逃げ惑う友人の少女−。この二人を軸にしたオリジナルの台本で、文学座の松井工(たくみ)さん、横浜夢座の伊藤はるかさんが共演する。

 読み芝居は、体を動かす演技や舞台装置を極力省き、情緒たっぷりのせりふ回しを展開する。五大さんは聞き手の想像力にも期待し「『私にもこんな友人がいる』『亡くなった母が同じような話をしていた』と、それぞれのイマジネーションで場面を色づけ、描いてほしい」と語る。

 ストーリーは上演場所も意識した。会場は、戦前から県庁や横浜地方裁判所が立つ横浜の中心部。大空襲で火煙にまかれ、亡くなった人もいた。「七十三年前のその日、その場所で起きたことを思い、戦争や死を考えるきっかけになれば」(五大さん)と当時の様子を台本に取り入れた。

 入場無料で、午後六時にKosha33(中区日本大通)で開演。定員八十人で、午後五時から会場で入場整理券を配る。問い合わせは横浜夢座=電045(661)0623=へ。

<横浜大空襲> 1945(昭和20)年5月29日午前9時22分から同10時半にかけ、米軍のB29爆撃機500機とP51戦闘機100機が横浜市上空に来襲。焼夷(しょうい)弾44万個(2600トン)を投下した。直後の記録によると市内の死者3649人、負傷者1万197人、行方不明者300人、焼失家屋8万戸とされるが、正確な数は判明していない。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報