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【首都圏】

高地トレを気軽に! 長野・東御市に本格的施設

完成したトラックは野口みずきさん(前列左から3人目)と高野進さん(同右から2人目)が走り初めを行った=昨年11月(東御市提供)

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 東京都内から新幹線、高速道路でアクセスしやすい長野県東御(とうみ)市の標高1730メートル地点に、陸上400メートルトラック、2.5キロのトレイルランニングコースなどを備えた本格的高地トレーニング施設が整備され、東京五輪や箱根駅伝出場を目指すトップアスリートらが合宿地に選ぶなど注目を集めている。 (三橋正明)

 高地トレーニングは平地に比べ、酸素濃度が薄くなるため、そうした環境で練習を重ねることで心肺能力などが強化されるという。一般に効果があるのは、一五〇〇メートル以上の標高とされ、東御市の群馬県境に近い、湯の丸高原に整備されたトラックなどのトレーニング施設は国内最高地点で、首都圏を拠点にする実業団や大学陸上部のマラソン、駅伝部門が四月末から次々に合宿・練習に利用し始めている。

 施設は昨年六月に市が着工、十一月にはアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん、陸上男子400メートル日本記録保持者の高野進さんを招いて完成式と走り初めを行った。冬期は湯の丸スキー場のエリアになるため、利用できないが、概(おおむ)ね四〜十月は活用できる。

 施設に隣接する湯の丸高原荘も合宿などに利用しやすく改修された。市文化・スポーツ振興室の佐藤照友旭(てるゆき)さんは「屋内でもトレーニングできるようエアロバイクなどマシンをそろえ、広い浴室、洗濯機も多く設置、ベッドのマットレスも機能に定評のあるものを備え、アスリート・ファーストを心がけました」と話す。

 だが、施設は世界を目指すエリートランナーだけでなく、市は一般のランナーへ向けても夏でも涼しい高原への来訪を呼びかけている。

 高地トレーニングプロジェクトを推進してきた花岡利夫市長は「各地の市民ランナーもぜひ体験してもらい、市内の観光を楽しみ、名産を味わってもらえれば施設を軸にしたスポーツツーリズムにもなる。二〇一九年には高地トレーニング可能な国内初のプールも完成し、五輪に向けて、陸上、競泳でさらに注目度は高まるはず」とPR。東御市は人口約三万人。周辺の宿泊・観光施設なども「高地トレ」での街おこし効果を期待しているという。

 施設に関する問い合わせは、東御市文化・スポーツ振興室=電0268(75)1455=へ。

<高地トレーニング> 酸素濃度が低い高地でのランニングなどの練習を重ねることで心肺能力、持久力を強化するトレーニング。シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんや野口さんも採用していたことで知られるが、外国中心の合宿が組まれるケースが多い。東御市の施設の場合、時差がなく、アクセスが良いことから選手への身体的負担減につながると期待されている。

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