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【首都圏】

<ふるさと発>岐阜・中津川市から 幼時の杉原千畝が見た中津川を紹介

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 「命のビザ」で知られる外交官の杉原千畝(一九〇〇〜八六年)が、岐阜県中津川市(当時は中津町)で生活した時代にスポットを当てた企画展「杉原千畝の見た中津川」が、同市の中山道歴史資料館で九月末まで開かれている。千畝の名前がある小学校の名簿をはじめ、明治後期の学校や町並みの様子、鉄道開通がもたらした活気を伝える写真や文書五十点が並ぶ。

 同市南小学校に残る記録から、千畝は前身の中津尋常高等小だった一九〇六(明治三十九)年に入学し、翌春に現在の三重県桑名市に転居するまでの一年半を中津川で暮らしたことが分かっている。千畝と中津川の直接の関係を紹介するコーナーでは、名前が入った修業児童名簿、住所や生年月日を記載した学籍簿、父が勤めた中津川税務署の写真などを公開した。

 明治期の中津川では先進的な学校教育が展開されており、その雰囲気が伝わるように、自由民権運動を進めた板垣退助が訪れた際の写真、公立学校では珍しい授業参観の案内書や教科書類も展示した。身分や貧富の差を超えた地歌舞伎の文化、中津川にいた自由民権家も紹介しており、安藤嘉之館長は「小学校入学前後の一年半とはいえ、千畝の生き方に中津川の人々が影響を与えたのでは、と感じてもらいたい」と期待する。

 資料館の入館料は三百二十円で、中学生以下は無料。企画展に合わせ、当時の自宅や学校など千畝ゆかりの地を示した散策マップも配布している。 (福本雅則)

 

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