東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

美術品に適正な評価を 伊勢彦信さん呼び掛け 日本アート評価保存協会

「知名度を上げたい」と語る日本アート評価保存協会の河合正朝代表理事=東京・有楽町で

写真

 美術品の公正・適正な価値を提示し、健全な市場形成を図ることを目的とした一般社団法人「日本アート評価保存協会」(東京・銀座)。コレクターとして知られるイセ食品グループ会長、伊勢彦信さん(富山県高岡市)の肝いりで設立された。次世代のコレクターを育成するとともに、日本美術の素晴らしさを国内外に発信しようと活動している。 (山本義之)

 設立は二〇一三年八月。日本では美術品の評価が任意団体の査定やオークション会社の落札価格で決まるため、適正かどうか不安を感じる消費者が多い。このため安心して美術品が購入できるよう、美術への正しい知識や情報を提供していくことが必要−。伊勢さんのこうした呼び掛けに応じた各分野の専門家約二十人が評価委員を務め、運営している。

 掲げる活動内容は(1)美術品の評価査定(2)全国の美術館展覧会の評価および表彰(3)日本美術の普及・啓蒙(けいもう)(4)若手コレクターの育成(5)日本の工芸美術の海外への広報、普及−など。

 「評価および表彰」としては、設立初年度から続けている秀逸企画賞の授与が定着してきた。展覧会の評価が入場者数によって決められがちで、小規模館の有意義な企画展に光が当たりにくい中、真に秀逸な企画を表彰する目的で設けられた。美術館・博物館の設置者である首長や財団理事長を表彰することで、館の運営を活性化させる狙いもある。過去五年間で六館が表彰された。

 このほか「コレクターの育成」として、ほぼ毎月、アートにかかわるさまざまな人を招いた講演会を東京・有楽町で開いている。人選を担う安村敏信副会長・事務局長(長野県小布施町・北斎館館長)は「美術の世界は幅広く、ジャンルにこだわらずに招いている」と話す。一般の人も参加料五百円で聴講可能。

 伊勢さんは「美術品をまんべんなく評価する機関は当協会だけ。各ジャンルの著名人がボランティアで参加してくれている」と話す。代表理事を務める河合正朝(まさとも)・千葉市美館館長は「もっと協会の知名度を高め、作り手と買い手、双方を育てたい。それが美術館の活性化につながる」と話す。

 講演会などについての問い合わせは同協会=電03(3569)1250=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報