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【首都圏】

<発掘された日本列島 新発見考古速報2018> (2)須玖タカウタ遺跡

須玖タカウタ遺跡から発掘された銅戈の土製鋳型=福岡県春日市教育委員会提供

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 須玖(すぐ)タカウタ遺跡(福岡県春日市)から弥生時代中期前葉(約二千二百年前)の青銅器の鋳型が発見されました。列島最古級で、銅鏡・小銅鐸(どうたく)・銅剣・銅矛・銅戈(どうか)など多彩な青銅器が鋳造されていたことがわかりました。

 注目されたのは銅戈の土製鋳型です。土製鋳型は出来上がった青銅器を取り出す際に壊すことから、残らないと考えられてきました。それが奇跡的に発見されたのです。

 銅戈とは武器形の青銅器です。刃と直交するように柄がつけられていました。それを作るため、モデルとなる銅戈の両面をサンドイッチ状に粘土で挟み込み、型どりができるとモデルを取り出し、その後に二つの鋳型を固定し、湯口から溶けた青銅を流し込みました。その後、鋳型を壊して取り出された銅戈は、光り輝いていたことでしょう。

 須玖タカウタ遺跡の発見により、わが国における初現期の青銅器製作技術が明らかになりました。また、この遺跡は『魏志倭人伝』に記載のある「奴国」の地に所在しています。「奴国」成立期の姿が明らかになってきました。

 (禰〓田(ねぎた)佳男・主任文化財調査官)

土製鋳型から作られた銅戈(復元品)=福岡県春日市教育委員会提供

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◆来月22日まで 江戸東京博物館

 本展は七月二十二日まで、江戸東京博物館で開催中。月曜休館(ただし七月十六日は開館し、翌十七日は休館)。問い合わせは同博物館=電03(3626)9974=へ。

※〓は、わかんむりに且

 

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