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【首都圏】

ザンビア無医村に診療所を ご当地お好み焼きで資金支援 医学生ら販売

マケニ村の子どもたちと交流する藤井さん(左)(3月撮影、IFMSA−Japan提供)

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 アフリカ南部にあるザンビア共和国の無医村に診療所を建てようと、医療系学生が参加する「IFMSA(国際医学生連盟)」の日本支部(東京都文京区)に所属する有志が、ザンビア風お好み焼きを売って資金集めを進めている。

  (中村真暁)

 首都ルサカから車で四時間走ったマケニ村。電気や水道もなく、妊婦も最寄りの医療施設まで四時間歩くという。ここに施設が完成すれば周辺約九千五百人に医療サービスが提供できる。村では約六年前から診療所の構想を練っているが、建設には約七百三十万円ほど必要という。

 ザンビアで活動する日本の非政府組織(NGO)から苦境を聞き、IFMSAの有志学生七人が支援を決意。昨年三月以来、何度も現地を訪れて村人と交流してきた。「現地を訪れ、家族のように迎えられた。できることをしたいとの思いを強くした」と、メンバーの杏林大五年の藤井彩乃さん(24)は言う。

 支援金獲得の柱として注目したのが、ザンビア風お好み焼き。定期的にザンビア料理フェアを行っている飲食店「さくら亭」(渋谷区)の協力を受け、ザンビア人の監修で開発したレシピを提供してもらった。

出店でザンビア風お好み焼きを販売する星あゆむさん(右)ら=東京都港区で(IFMSA提供)

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 現地の主食であるトウモロコシの粉を使ったフワフワの生地に、トマトと豆類を煮込んだソースをかけた料理。店長の高島一也さん(40)は「素材そのものの甘さが生きていておいしい。お好み焼きで少しでも助かる命があるなら、うれしい」と胸を張る。

 このお好み焼きをメンバーが学ぶ都内や秋田県の大学の学園祭などで販売すると評判となり、支援の輪は岩手、宮城県などの学生に広がった。昨年度は千七百食以上を売り、アフリカ音楽の慈善コンサートなどの収益金を含め百十三万円が集まった。

 有志らの目標は五百二十万円。現地負担分を除く建設費の七割の支援をめざしており、ネットで寄付を募るクラウドファンディングも展開中。窓口は「ザンビア・ブリッジ企画」。

 お好み焼きなどを食べながら語り合うイベントが二十三日午後六時から、荒川区東尾久四のMIRAITOKYOで開かれる。東邦大三年の星あゆむさん(20)は「遠いイメージを持たれがちだが、お好み焼きでアフリカ・ザンビアへの理解も深まれば」と呼びかける。

 参加費(飲食込み)三千円。定員二十五人。問い合わせは、ザンビア・ブリッジ企画=zambiabridge2017@gmail.com=へ。

<ザンビア共和国> アフリカ南部にあり、面積は日本の約2倍。人口は1659万人。イギリス直轄の植民地から、1964年に独立した。無医村地域も多く残っている。

 

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