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【首都圏】

保育士の離職防止 職場の「雰囲気可視化」いかが? 横浜の法人がサービス開始

「保育園を働きやすい環境に」と語る桑子和佳絵さん=横浜市中区で

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 人間関係を理由に保育士ら職員が退職するのを減らそうと、性格判断テストなどの活用により職場の雰囲気を可視化して改善する取り組み「園ヒューマンカルテ」が始まった。考案した一般社団法人「家族力向上研究所」(横浜市中区)の桑子和佳絵代表理事(49)は「保育環境を良くすれば子どものためにもなる」と強調する。 (梅野光春)

 カルテでは、保育園の経営者と職員、保護者にアンケートを実施。加えて職員を「エゴグラム」と呼ばれる性格判断テストを通じ「エネルギッシュせんせい」「自由人せんせい」など二十二のタイプに分ける。

 得られたデータを基に「経営理念が空回りしていないか」「一部の職員以外は自由に意見を言えない雰囲気になっていないか」などを図表化してチェックする。桑子さんは「意見を伝えるのが苦手な人がいれば、コミュニケーション方法を少しずつ磨くなど、できることからアドバイスする」と説明する。

 保育士不足の背景にあるのは、低賃金や長時間労働に加え「人間関係も大きい」と桑子さんは指摘する。保育士の転職サービスなどを手掛ける「ウェルクス」(東京)の調査では「保育園・幼稚園を辞めたい」と思った理由の64%を「上司・同僚との人間関係上の問題」が占めた。厚生労働省の調査では「保育士への就業を希望しない理由」に20%が「保護者との関係が難しい」を挙げた。

 東京都と静岡県の保育園一カ所ずつで今月五日から、最初の取り組みが行われている。費用は十五万円(税別)で、結果は一カ月ほどで出る。桑子さんは「保育士の離職防止や採用活動に役立ててほしい」と話した。問い合わせは同研究所=電045(550)3091=へ。

 

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