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【首都圏】

引き継げ 伝統の「坂網猟」 記録映画、石川の保存会と製作

記録映画「坂網猟」のワンシーン

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 川崎市在住の映画監督今井友樹さん(38)が、石川県に江戸時代から伝わる珍しい伝統カモ猟法「坂網猟(さかあみりょう)」の記録映画を地元保存会とともに3年をかけて製作、12日に完成披露上映会を東京・京橋の「大竹財団会議室」で開く。 (小寺勝美)

 坂網猟は、石川県加賀市片野地区の鴨池に集まるカモが夕暮れ時に池から飛び立つところを、Y字形の二股に分かれた部分に網を張った猟具「坂網」を投げ上げて捕まえるという変わった猟法。大聖寺藩士が心身の鍛錬のために取り組み、300年以上の歴史があるという。

 地元の「片野鴨池坂網猟保存会」が、文化庁の助成を受けて2015年から記録映画をつくることになり、坂網猟を取材した経験がある今井さんに監督の白羽の矢が立った。今井さんはその前年にかすみ網猟を追った記録映画「鳥の道を越えて」で、坂網猟を取り上げていた。

 作品を仕上げて今井監督は「猟師さんや保存会のみなさんとの共同作業でした。皆の気持ちがこもっています。坂網猟を大切に伝えるとともに、人と自然の関わり合いについて考えてもらいたい」と言う。

 保存会の中村元風会長は「坂網猟は人と自然が共生するモデルケース。世界に誇れる財産です」、猟師でつくる大聖寺捕鴨猟区協同組合の浜坂加寿夫理事長は「映画を見て市民から猟の担い手が出てきてほしい」と、話している。

 映画は普及編が42分、伝承編が2時間25分。東京での上映は普及編で、問い合わせは、大竹財団=電03(3272)3900=へ。

 

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