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【首都圏】

「地下神殿」を観光地に 首都圏外郭放水路見学人数 来月から5倍に

報道陣に公開された首都圏外郭放水路の調圧水槽=埼玉県春日部市で

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 埼玉県春日部市の地下五十メートルに造られた巨大な治水施設「首都圏外郭放水路」を観光資源として本格活用する社会実験が、八月一日から始まる。従来は国が行っていた見学業務を旅行会社が担い、受け入れ人数も五倍に拡大。「地下神殿」とも称される「調圧水槽」に加え、今までは非公開だった深さ七十メートルの巨大竪穴も見学コースに組み込む。 (井上峻輔)

 首都圏外郭放水路は世界最大規模の地下河川で、総延長は六・三キロ。市内を流れる中川や大落古利根川の増水した水を取り込み、江戸川に排水する。二〇〇六年に完成し、地域の浸水被害の軽減に役立っている。

 見学の目玉になるのは排水前に水をためる「調圧水槽」だ。地上にある入り口から百段ほどの階段を下りると、サッカーグラウンドより一回り大きい広大な地下空間が現れる。真夏でも気温は一八度ほど。高さ十八メートルの巨大なコンクリート柱が五十九本も立ち並び、天井のライトに照らされて神秘的な雰囲気を醸し出す。

 施設を管理する国土交通省江戸川河川事務所は以前から見学を受け付けていたが、平日と月二回の土曜に限っていて、一カ月の定員は二千三百人ほどだった。

 今後は本格的な「インフラ観光施設」に移行しようと、八月から旅行会社に見学業務を委ねることになった。土日や祝日も見学を受け入れ、一カ月の定員を現在の約五倍の一万人にする。地下の水路とつながる深さ七十メートルの巨大な竪穴も新たに公開。英語と中国語で施設解説する端末も導入する。

 江戸川河川事務所の荒井満副所長は「民間と連携して大胆に公開することで、インフラへの理解促進と周辺の地域活性化を図りたい。社会実験は年度内は続ける方針で、その後の本格導入につなげていきたい」と話す。

 見学料は五百円。公式ホームページから予約が必要。問い合わせは見学会受け付け=電048(747)0281=へ。

 

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