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【首都圏】

<しみん発>「街の部活」気軽に演奏 ザッキー&メグムンとサックスが吹き隊

クラシックの演奏家として活躍中の宮崎真一さんと各川芽さん。各川さんは世界最小のサクソフォン「ソプリロ」のスペシャリスト(宮崎真一さん提供)

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 中高年を中心にサックス人気が広がっているという。一見難しそうだが、実は初心者でも簡単に音が出せ、何より「格好いい」のが魅力。さいたま市でそんなサックスだけの音楽隊が活動中だ。最高齢はなんと80代で、年2回の発表会「吹き自慢大会」も盛況。「街の部活」の乗りで、気軽に楽しくサックスを奏でる。 (田口透)

 ともにプロのサックス奏者として国内外で活躍する宮崎真一さん、各川芽(おのかわめぐむ)さん夫妻が主宰する「ザッキー&メグムンとサックスが吹き隊」。市の講座を契機に「もっと吹きたい!」と二〇〇五年に結成された。

 現在は四十代から八十代まで三十五人が参加する。会社員や主婦、元船乗りや大学教授まで、職業はさまざま。活動中はニックネームや「ちゃん」付けで呼び合い、まるで小学校の友達のような雰囲気だ。

 毎週末の午前中二時間、市内の公民館などで音を出すための基礎、全体での演奏の後、各人が好きな演歌やジャズ、ポップスなどのグループに分かれて練習に励む。

 「ほぼ全員がゼロからのスタート。そのメンバーが発表会で曲を吹けるようにするのが、私たちの腕の見せどころです」と宮崎さんは笑う。

 年二回の発表会「吹き自慢大会」のほか、福祉施設やイベントなどに出張演奏もする。六月二十三日には「夏の吹き自慢大会」を開き、四十五曲を披露した。

 「例えば仲間の集まりや結婚披露宴などで一曲でも演奏できたら、なんとも格好いいでしょ。だからみんな向上心も強いんですよ」。発表会前は、仲間とカラオケボックスなどで練習を重ねる人も多い。

 最近、メンバーの喜寿を祝った。年下の仲間たちは「私たちももっと頑張れる」と元気づけられたという。「定年後の人生で楽器の演奏は新たな生きがいにつながります。『気軽に入って楽しく、そしてうまくなろう』をモットーに今後も活動したい」と芽さん。

 プロ奏者として活躍する二人が、メンバーから刺激を受けることもある。「八十代のメンバーが吹く音は何ともいい。その人の人生が表れているというか、迫力がある。私には出せない音です」(宮崎さん)。練習の見学は大歓迎。冬の発表会は十一月下旬に予定している。

<みやざき・しんいち> 国立音大卒。ソリスト、サクソフォン四重奏の主宰者として国内外で演奏。楽器史家としても活躍する。

<おのかわ・めぐむ> 東京音大卒。埼玉新演奏家連盟理事。さいたま市在住。

 問い合わせなどは公式ホームページから。

 

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