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【首都圏】

眼鏡型端末で「視界良好」 川崎のベンチャーが開発、販売へ

弱視でも映像が鮮明に見える眼鏡型端末=川崎市川崎区で

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 会議などで使うプロジェクターのように、スクリーンに見立てた網膜にレーザー光で映像を直接投影する端末をベンチャー企業「QDレーザ」(川崎市川崎区)が開発した。今月下旬に業者向け、11月に改良を加えた一般向けを販売する。弱視や白内障の人も映画や携帯電話の画面などを鮮明に見られるようになる可能性があり、医療用機器の臨床試験も進めている。 (志村彰太)

 映像データをレーザー光に変換する機械(長さ十六センチ、幅八センチ、厚さ三センチ)と、レーザー光を出す装置が付いた眼鏡をコードでつないで使う。眼鏡には薄い色がつき、周囲の光を遮って見えやすくする効果もある。裸眼視力が左右とも〇・一以下の記者が端末を装着すると、イルカが海中を泳ぐ試験映像がくっきりと見えた。

 商品名は「レティッサ・ディスプレー」。英単語の「レティナ」(網膜)と「サティスファクション」(満足)にちなむ。同社の菅原充社長(59)は「カーナビの画面を片方の目の一部に映せば運転中に視線をそらす必要がなくなる。外科医の手術やスポーツ選手の練習などをサポートすることもできる。用途は幅広い」と強調する。

 医療用機器は眼鏡にカメラを付け、目の前の景色を投影する。矯正視力が〇・〇五〜〇・三の弱視や軽度の白内障の人らにとって、日常生活の大幅な改善が期待される。

 同社は二〇〇六年、大手電機メーカー富士通の半導体研究者だった菅原社長が創業。センサーや通信機器など業者向けの製品を手掛けてきたが、「会社の技術を一般にアピールしたい」と眼鏡型端末を開発した。

 価格は五十九万八千円(税別)。臨床試験で承認が得られれば、医療用機器は補助の対象にするよう国と自治体に働きかける。問い合わせは同社のホームページから。

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