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【首都圏】

<ようこそ!バリアフリー温泉>富士レークホテル(山梨)<下> 7タイプ23室から選ぶ

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 二〇一一年に内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン優良賞を受賞した富士レークホテルは、全七十四室中二十三室がバリアフリールームで、七種類のタイプに分かれています。

 例えば、右半身まひの人にとって右側に手すりがあれば、むしろ邪魔になることも。万能なバリアフリー温泉はありません。その点、七種類もバリアフリールームがあると、体の状態で選ぶことができます。「スタンダードルーム」では、テーブルが掘りごたつ形式になっており、車いすから降りて畳に座ることも、車いすのままでも使えます。

 それぞれの部屋には多機能トイレと電動リクライニング式ベッドを設置。車いすの人も使いやすいよう、ベッドの間は広くとられてあります。

 ホテルの施設の中で最も人気なのは、入浴用リフトのある「レークビュー貸切風呂」。浴場用車いす(シャワーチェアー)でリフトの横まで移動して乗り換えます。自力での入浴が難しい人も、河口湖を眺めながら温泉でくつろげます。

 また、「富士山展望貸切風呂 檜」にはリフトは付いていませんが、シャワーチェアーや移乗台、手すりなどの備品がありますので、家族の介助で入浴できます。有料で入浴介助の手配もしています。

 ここに「母に富士山を見せて、温泉に入れてあげたい」と、神奈川県在住の四十七歳の男性がお姉さんと一緒に、車いすを使うお母さんを連れてきていました。旅の始まりは言葉が出にくかったお母さんも、ゆったり温泉に漬かった後、表情豊かに昔話を始めたのです。日ごろ離れて暮らす子どもたちとの温泉旅行は格別だったのでしょうね。

 こうしたホテルの取り組みは、ベビーカーを利用する赤ちゃん連れのママや外国人観光客にも人気だそうです。「皆さまの大切な思い出となりますよう、できる限りお手伝いをさせていただいております」と女将(おかみ)の井出薫子さん。

 ハード(施設)だけでななく、ハート(心)もバリアフリーであるハートフルな旅館が望ましいですね。 (温泉エッセイスト・山崎まゆみ)

<データ> 富士レークホテル(河口湖温泉)山梨県富士河口湖町船津1 貸し切り風呂2カ所、バリアフリールーム23室(2人1室利用2万7000円〜、車いす対応のトイレ完備、スロープ設置)。レストランには個室もあり。きざみ食やペースト食、アレルギー対応のアレンジあり。貸し出し備品は多数。電0120(72)2209

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