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【首都圏】

群馬発のコンビニ「セーブオン」 35年間親しまれ…今月で全店閉店

店内に設けられた焼きまんじゅうの販売スペース=群馬県吉岡町のセーブオン吉岡上野田南店で

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 群馬県発で展開してきたコンビニエンスストア「セーブオン」(前橋市)が三十一日で全店舗で閉店し、フランチャイズ契約を結んだローソンに転換する。五店舗で販売している上州名物「焼きまんじゅう」の販売予定はなく、三十五年間親しんできた「セーブオン」の消滅に、県民からは「寂しい」と惜しむ声が上がる。 

 セーブオンは、ホームセンター「カインズ」やスーパー「ベイシア」を展開する「ベイシアグループ」の子会社で、一九八三年に同県渋川市に一号店をオープン。栃木や茨城、新潟、富山などの各県にも進出し、最盛期の二〇一五年の店舗数は県内外合わせて六百五店を数えた。

 〇三年に三十九円アイスクリームを販売するなど低価格路線で大手コンビニに対抗してきたが、大手が独自のポイントカード発行や現金自動預払機(ATM)を設置し、設備面で後れを取った。

 昨年一月、ローソンとメガフランチャイズ契約を結び、ことし中に全店舗の転換が決まった。群馬県外の店舗はすでに転換し、八月二十四日現在、県内に残るのは百五十九店のみとなっている。

 セーブオンといえば、忠治茶屋(同県伊勢崎市)の上州名物「焼きまんじゅう」を店舗販売していることでも知られる。転換後、現在販売中の店舗が販売する予定はない。

 吉岡上野田南店(同県吉岡町)の店内には香ばしいみその香りがほのかに漂い、近隣住民や旅行客などが次々と購入していった。伊香保温泉の帰りに家族四人で立ち寄った埼玉県富士見市の会社員萩田泰生さん(46)は「焼きまんじゅうは群馬県の名物と聞いて買いに来た」。「旅行の余韻を感じられるのに、なくなってしまうのはもったいない」と話した。

 群馬県昭和村の非常勤講師青木真美さん(37)は「セーブオンは県民にとって身近で、なくてはならない存在。なくなるのは寂しい。焼きまんじゅうも郷土料理のひとつなので残してもらえないのかな」と閉店を残念がる。 (市川勘太郎)

 

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