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【首都圏】

NHKの番組改ざん事件題材「白い花を隠す」 31日から池袋で再演

演劇「白い花を隠す」の舞台風景(Pカンパニー提供)

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 戦争責任をめぐる民衆法廷の番組制作をテーマにした演劇「白い花を隠す」(Pカンパニー公演)が都内で上演される。昨年の初演に続く再演だが、セクハラや性的暴行の被害体験を告白・共有する「#MeToo(ミートゥー)」運動から得た視点を新たに織り込んだ。脚本を書き下ろした石原燃さんは「観(み)る人が勇気づけられる舞台にしたい」と話している。 (土田修)

 テーマは、二〇〇〇年に開催された「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」(民衆法廷)を扱ったNHKの番組改ざん事件。戦後初めて天皇の戦争責任と戦時性暴力に踏み込んだ法廷について、テレビ局側からの異例の指示と同調圧力で翻弄(ほんろう)されたドキュメンタリー制作会社の人間模様を描いている。演出は小笠原響さん。

 公演は死刑や司法、冤罪(えんざい)などの視点から「命の価値」を問い掛けるPカンパニーの「シリーズ罪と罰」の第三作。昨年二月二十八日〜三月五日に都内で上演したところ、表現の自由への関心度や演劇としての面白さから「予想以上の評価を受けた」(Pカンパニー)として再演を決定した。

劇作家の石原燃さん(右)と演出家の小笠原響さん

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 石原さんは「番組改ざん事件で多くの人が心に傷を負った。だが“人の弱さ”を描いて共感を得るのでは加害者側に立つだけだ。反対に人が成長する姿を通して“人の強さ”を描きたかった」、演出家の小笠原さんは「これまで当たり前だった正義感や規範が揺らいでいる。何が正しいのか見えにくくなっているこの時代に“踏みとどまること”の大切さを伝えたい」と話している。

 三十一日〜九月四日(開演時間は午後二時と午後七時のいずれかまたは両方)、東京都豊島区南池袋二、池袋シアターグリーン五階「BOXinBOX THEATER」で。全席指定で一般五千円、六十五歳以上と学生四千円。最前列座布団席は二千五百円均一。

 問い合わせはPカンパニー=電03(6808)5306=へ。

 

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