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【首都圏】

図書館で味わう茨城 筑波学院大に「おいしいミュージアム」

食に関連した本が並ぶ図書館で、カフェのメニューを試食する受講生たち。右から2人目は塚原正彦教授=いずれも茨城県つくば市の筑波学院大で

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 地元茨城産の食材と陶器を使ったカフェ「おいしいミュージアム」が、筑波学院大学(茨城県つくば市吾妻)の図書館に八月オープンした。同大の地域デザイン学芸員養成講座で学ぶ学生や社会人が運営。農業産出額で北海道に続き全国二位の地域資源を広く発信し、茨城の魅力度アップにも貢献したいという。 (文・小形佳奈、写真・木口慎子)

 発酵みそを塗った天然酵母のパン、焼き芋、皮が黒い落花生、紅茶…。見た目は地味だが、同市内や隣接する牛久市内の事業者が手間をかけて生産した品々が、オーダーメードの笠間焼の器に盛られて提供される。

 大学図書館では通常、食やグルメに関する本を手にするだけだが、ここではテーブルに並んだ本を読みながらゆったりと食事を楽しめる。同講座の講師を務める塚原正彦教授(地域資源学)は「先人の知恵に学び、匠(たくみ)のこだわりを知り、食べてつながるコンセプト」とカフェの狙いを話す。

 食材は、塚原教授と学生らが作り手を訪ね、世に出るまでの物語も聞き取った上で選んだ。例えば、みそは廃校になった小学校の木造校舎を移築した工房でスギだるに入れて熟成。茶葉は低農薬で栽培され、加工、販売までの全工程を家族経営の茶園で行っている。製造過程における特徴もパネルで紹介する。

図書館カフェで楽しめる地元食材を使った軽食。おすすめは皮が黒い落花生(手前)

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 塚原教授は「これからの学芸員は、地域資源や特産品に新たな価値を見いだし、それを活用して稼ぐのも役目」と語る。

 講座では、観光資源を地域活性化に役立てるための企画立案に加え、実践力を養う。現在、学生と社会人合わせて二十人が学ぶ。十月からはカフェで扱う食材や食器を販売するミュージアムショップを開設し、みそ作り教室も行う。

 おいしいミュージアムの営業は日祝日をのぞく午前十一時半から午後四時。飲み物は一杯二百円、焼き芋やみそスイーツとのセットは五百円。地ビールなどもある。十一月三十日まで同じ内容で営業し、その後は主に県内の食材や加工品を使った飲食物を、季節ごとにメニューを変えて提供する予定。

 問い合わせは、筑波学院大=電029(858)4811、メールmuseum@tsukuba-g.ac.jp=へ。

 

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