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【首都圏】

防災、大切なのは「ふだん」 エレベーター保守会社が地域塾

9月に実施した災害時の避難シミュレーション。参加者は、がれきに見立てたブロックの上などを歩いた(i−tec24提供)

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 災害への備えは「ふだん」から−。その名もずばり「ザ・ふだん」という地域防災塾を東京都世田谷区のエレベーター保守会社が開いている。防災の知恵を学ぶ講演会や、マンション住民が参加するエレベーター救出訓練を実施。目指すのは「自分が助かれば、人を助けられる」という輪の広がりだ。 (石川修巳)

 中央防災会議の被害想定によると、首都直下地震で最大約一万七千人がエレベーターに閉じ込められるとされる。しかし、保守会社は病院や公共施設での救出を優先し、マンションやビルは後回しになってしまうという。

 「だから、ふだんの訓練が大事なんです」。地域防災塾ザ・ふだんを創設した「i−tec24」(アイテックツーフォー)社長、岩本由起子さん(53)は強調する。災害時、住民自らの手で安全に救出できるようにエレベーター閉じ込め救出訓練を始めた。

 建物ごとにエレベーターが異なるため、同社が個別に対応マニュアルを作り、救出手順や注意点などを訓練する。東日本大震災のあった二〇一一年以降、首都圏で約五十件実施したという。「万一の時に一人でも多くの命を救いたい。ゴールは私たちも一緒。そのための情報共有や場づくりをしたかった」と岩本さんは語る。

 地域防災塾として、専門家からふだんの備えを学ぶ「防災コミュニティ研究会」を開催。九月にはがれきに見立てた大きなブロックを使って、災害時の歩きにくさを体験する催しも。とっさに体を動かせるように、ストレッチを取り入れたダンス「ふだんす」も考案、YouTubeで公開した。

 活動の裾野を広げるため昨年十一月、ザ・ふだんを一般社団法人にしたという。

 五十回目となる次回の防災コミュニティ研究会は、十二日午後六時半から、千代田区神田錦町のちよだプラットフォームスクウェア五階で。問い合わせは同社=電03(5301)5231=へ。

 

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