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【首都圏】

伝統の儀式に思いはせ 足利学校が企画展

25日までの期間限定で3年ぶりに公開される巻物「釈奠之図」(史跡足利学校提供)

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 栃木県足利市の史跡足利学校は企画展「釈奠(せきてん)〜孔子とその門弟を祀(まつ)る儀式」を開催している。二十三日に行われる釈奠を前に、その意義や歴史、作法への理解を深めてもらおうという狙い。二十五日までの期間限定で、三年ぶりに公開される巻物「釈奠之図」(一七二九年、紀宗直(きのむねなお)筆)、「先師孔子行教像」(中国唐時代の拓本)など貴重な資料も展示される。 (梅村武史)

 「釈(釋)」も「奠」も供え物を置き、並べるという意味。企画展では、実際に使われる俎(そ)、豆(とう)などの祭器や儀式の作法を記した礼記(らいき)正義(中国南宋時代刊、複製)、孔子座像など計二十七点が展示されている。このうち「釈奠之図」など四点が期間限定。

釈奠で酒や魚を供える際に実際に使われている祭器も展示=史跡足利学校で

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 同学校の釈奠は室町時代に始まったとされ、途絶えた時期もあったが一九〇七年からほぼ毎年行われ、市重要文化財に指定されている。孔子と四人の高弟(顔子、曽子、子思子、孟子)、七十二弟子、創建者説がある小野篁(おののたかむら)公に、肉、魚、野菜、米、酒などを供え、祝文を奉読、拝礼する。今年は大成殿改修工事のため方丈で行う。

 企画展は十二月十六日まで。学校事務所の大沢伸啓所長は「国内で釈奠を行っているのは都内の湯島聖堂や岡山県備前市の閑谷(しずたに)学校、佐賀県多久市の多久聖廟(せいびょう)など数カ所のみで貴重な伝統行事。多くの方に関心を持ってほしい」と話した。

 釈奠は今月二十三日午前十時からで一般参観者も南庭園から観覧でき、儀式終了後、前田專學庠主(せんがくしょうしゅ)の講話もある。同日から三日間は「学校さままつり」として参観料が無料。問い合わせは学校事務所=電0284(41)2655=へ。

 

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