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【社会】

国分寺まつり出店拒否 3団体が救済申し立て 「護憲、反原発に差別的扱い」

国分寺まつりへの出店を求めている「国分寺9条の会」の増島代表(右)ら=都内で

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 東京都国分寺市で毎秋、開かれている「国分寺まつり」への出店を拒否された市民団体「国分寺九条の会」など三団体が二十四日、「特定の思想信条に基づき差別的取り扱いを受け、市民参加の機会を奪われた」などとして、東京弁護士会に人権救済を申し立てた。 (萩原誠)

 二〇一三年まで毎年、参加が認められていた三団体は「内容が政治的意味合いを持つ」と一四、一五年と二年連続で拒否されており、来年以降は認めるよう求めている。

 申し立てたのは、九条の会と、原発関連の勉強会などを開催している「Bye−Bye原発/国分寺の会」と「ちょっと待って原発の会」で、いずれも国分寺市民でつくる団体。「公共の場のまつりへの出店拒否は、憲法で定めた表現の自由や平等権の侵害に当たる」などと主張している。

 まつりは市が事務局で、市民らでつくる実行委の主催。九条の会は〇八年から出店し、憲法九条に関するパネル展示やシール投票などを実施。「Bye−Bye」は一一年、「ちょっと待って」は一二年から参加し、東京電力福島第一原発事故関連のパネル展示などをしてきた。

 一四年、まつり出店者の募集要項に「政治的・宗教的な意味合いのある出店」は参加を断る旨の条件が加えられた。実行委は同年以降、この要項を根拠に、三団体の参加を拒否している。

 立川市内で二十四日に記者会見した九条の会代表の増島高敬さん(75)は「なぜ参加不可なのか、事務局の市は説明責任があるのに納得できる説明をしてくれない」と主張。

 「Bye−Bye」代表の服部久美子さん(63)は「トラブルなく参加してきたし、原発に関する市民の勉強の場になっていた」、「ちょっと待って」会員の前納寛乃さん(68)は「安全な社会をどう守っていくか皆で考えたいと参加してきた。自由に参加できるまつりになってほしい」と訴えた。

 まつり実行委事務局の市文化と人権課の宮本学課長は「実行委の役員会が、市民の親睦の場に、賛否があるものが参加するのは好ましくないと決定した」とした上で、申し立てについては「内容を確認していないのでコメントできない」と話した。

 

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