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【社会】

甘利氏に100万円授受疑惑 建設会社側が「手渡す」 週刊誌報道

記者会見に臨む甘利経済再生相(左端)=20日午後、東京・永田町で

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 甘利明経済再生担当相が、千葉県の建設会社側から現金計百万円を直接受け取ったなどとする疑惑を、週刊誌「週刊文春」(電子版)が二十日に報じた。甘利氏は同日、記者会見し「事実確認をした上で、疑惑を持たれることのないよう、説明責任を果たしたい」と述べた。

 記事によると、千葉県白井市の建設会社が、県道工事をめぐり、独立行政法人都市再生機構(UR)とトラブルになったことから、建設会社の総務担当者が二〇一三年五月に甘利氏の事務所に相談。URから補償金を得られたため、八月に謝礼として甘利氏の公設秘書に五百万円を渡した。

 その後、総務担当者らは十一月、甘利氏にも謝礼として直接五十万円を渡した。さらにURと新たなトラブルが起きたため、一四年二月、内容を説明した上で甘利氏に再び五十万円を渡したと報じている。

 週刊文春から取材を受けたこの総務担当者は二十日にコメントを出し、「記事は私がURとの補償交渉をめぐる案件で、甘利事務所に口利きを依頼し、その見返りとして現金や接待で確実な証拠が残っているものだけでも千二百万円を渡したという内容で、すべて真実です」としている。

 政治資金収支報告書によると、甘利氏の地元の自民党神奈川県第十三選挙区支部と神奈川県大和市第二支部の二つの政治団体には一三年に、建設会社から計二百七万円の寄付の記載があった。総務担当者が提供したと明かした金額とは食い違っており、一連の資金提供が事実ならば、政治資金規正法違反の疑いがある。

 信用調査会社によると、この建設会社は一九七三年九月に設立。資本金は一千万円で従業員は五人。二十日に本紙の取材に応じた同社の役員は「何も話せない。知らないことばかりでびっくりしている」と話した。

◆甘利氏「説明責任果たす」

 「自分自身は国民から疑惑を持たれる行為は今日までしていない」。甘利明氏は二十日夜の記者会見で、週刊文春(電子版)が報じた疑惑について、自身の潔白を強調した。質問が秘書の関与に及ぶと、「そこはしっかり調査する」と語るにとどまった。

 月例経済報告についての恒例の会見だったが、予定を五十分近く遅れて始まった。記者の質問は、週刊誌報道に集中した。質疑は十五分ほど続き、「しっかり調査をした上で説明責任を果たす」と「説明責任」の言葉を何度も繰り返した。

 安倍首相には週刊誌の取材を受けたと報告しているという。ただ、自らの進退を相談したかの問いには「全くしていない」と断言。スイスのダボスで二十日から四日間の日程で行われる「世界経済フォーラム」の年次総会(ダボス会議)には予定通り出席する考えを示した。

 しかし、記者から「秘書に期待を裏切る行為があった場合の対応は」と尋ねられると、「内容によっては」と答え、進退について含みを持たせる発言も出た。それでも、少し間を置いてから「結果を見てから。今は予断を与えることは言わない」と言い直した。

◆口利きないと認識

<都市再生機構(UR)広報の話> 週刊文春の記事については事実関係の詳細を確認中。甘利事務所からの口利きについてはなかったと認識している。

 

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