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【社会】

現金授受問題 建設会社の男性「甘利氏秘書に1000万円接待」

甘利氏の秘書に500万円を渡した際に受け取ったとされる2枚の領収書の写し。甘利氏が代表を務める政党支部の印が押してある(一部を画像処理しています)

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 自民党の甘利明前経済再生担当相の現金授受問題で、甘利氏側に現金などを渡した千葉県の建設会社の元総務担当者、一色武氏(62)が八日、本紙の取材に、甘利氏が受領を認めた計六百万円とは別に、甘利氏の当時の秘書に現金十五万円を五十三回、計七百九十五万円を渡したことや、飲食接待などで一千万円余を払ったことなどを証言した。

 甘利氏本人や当時の秘書に渡した計六百万円については、「県道工事に絡み、都市再生機構(UR)との移転補償交渉での口利きへの謝礼や、用地内の産業廃棄物撤去をめぐる今後の交渉が進むようにとの趣旨だった」と説明。秘書への計七百九十五万円も口利きの経費だったとした。

 甘利氏は一月二十八日の大臣辞任会見で、受け取った金の趣旨を「大臣就任祝い」「活動への応援」と認識したとし、「政治献金として処理した」と説明した。これらの点で一色氏の証言とは隔たりがある。甘利氏は会見で、秘書への飲食接待については「詳細は後日、報告する」とした。

 一色氏によると、二〇一三年五月、URとの補償交渉で当時の秘書に相談。秘書の仲介後、建設会社は約二億二千万円の補償金を得た。一色氏は補償金が入金された同年八月二十日、神奈川県大和市の甘利氏の地元事務所を訪れ、秘書に五百万円を渡した。秘書には「入金されたのでお礼にうかがいました」などと、補償金交渉の謝礼であることを伝えた。

 一三年十一月十四日には、大臣室で建設会社社長が甘利氏に五十万円を手渡した。事前に秘書に補償のお礼で行くと伝え、「五十万円必要ですよ」と言われた。甘利氏は社長や一色氏らの目の前で、現金が入った封筒をスーツの内ポケットに入れたという。

 一四年二月一日には、一色氏自身が地元事務所で、甘利氏に五十万円が入った封筒を手渡し、甘利氏は前回同様、内ポケットに入れた。URとの新たなトラブルで交渉を頼むためだったという。

 甘利氏の事務所は八日、本紙の取材に「何を根拠に述べているか分からない。いずれも甘利が記者会見で述べた通り」とし、口利きの謝礼とする一色氏の証言を否定した。

◆「口利き謝礼」と「献金」 会見と隔たりも

 一色武氏との主なやりとりは次の通り。

 −甘利氏本人に計百万円を渡したのは、URへの口利きの謝礼や今後の交渉が進むよう依頼する趣旨だったのか?

 間違いない。大臣室には(口利きの)お礼で行くことになり、秘書から五十万円が必要と言われて持っていった。地元事務所では、甘利氏に新たな交渉の資料を見てもらい、五十万円を渡した。当然、口利きをやってくれると思った。

 −一三年八月、秘書に渡した五百万円の趣旨は?

 交渉の結果、補償金が二億二千万円となったことへのお礼。補償金が振り込まれた日、建設会社の口座から私が一千万円を預かり、うち五百万円を渡した。

 −他に秘書への現金供与や飲食接待は?

 一三年八月二十二日〜一五年十二月十六日に、口利き経費として現金十五万円を五十三回渡した。他に食事代、駐車場代、ホテル代などに一千万円余を払った。

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