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【社会】

リニア取り消し求め提訴 沿線住民ら738人「技術未熟」

リニア中央新幹線の認可取り消しを求めるため東京地裁に入る原告ら=20日、東京都千代田区で

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 JR東海が二〇二七年に品川(東京)−名古屋間で開業を目指し建設中のリニア中央新幹線は安全性が確保されておらず、自然環境への悪影響が大きいとして、沿線の一都六県の住民を中心とする七百三十八人が二十日、国に工事実施計画の認可を取り消すよう求める行政訴訟を東京地裁に起こした。

 リニアの工事実施計画は一四年十月、国土交通相が認可した。

 訴状では、リニア技術は未熟で、時速五百キロ走行には問題があると指摘。断層帯である中央構造線が走る山岳地帯を通ることは危険な上、全長の八割以上を占めるトンネル内で地震や火災が起きた場合の避難も難しいなど安全性が確保されていないと主張している。

 また、工事による南アルプスの自然破壊や地下水脈への影響、トンネル掘削で発生する土の処分先の確保といった問題点があるのに、JR東海は環境影響評価(アセスメント)で十分な検討をしていないと批判している。

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 提訴後、東京都内で記者会見した原告団長の川村晃生(てるお)慶応大名誉教授(69)は「JRの説明会で問題点を指摘してきたが、十分な回答が得られなかった。訴訟を通じて情報を入手し、反対運動をさらに進めたい」と話した。

 国交省は「訴状を受け取っていないので、コメントは差し控える」としている。

 

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