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【社会】

女性議員増やしたい 3候補、党派超え「政策の優先順位が変わる」

 三十一人の候補が「六」の椅子を争う参院選東京選挙区に出馬した無所属新人の女性候補が、社民、民進両党の比例代表の女性候補二人にエールを送っている。共通するのは「国会に女性議員を一人でも多く届けたい」との思い。選挙区では両党の候補はもちろんライバルだが、直接の利害対立が少ない比例代表の候補者とは、党派を超え、大目的のために手を携えた。 (石原真樹、柏崎智子、松尾博史)

 この無所属候補が新宿区に開いた選挙事務所には、社民党の比例候補のポスターが張ってある。元党首で現職の女性だ。選挙区では映画監督の社民の新人女性候補と争っているが、無所属候補は「国会で女性議員の割合が増えれば、政策の優先順位が変わる。一人でも多くの女性議員を増やしたい思いは同じ」と話す。

 セクハラ訴訟の当事者だった。女性議員倍増のために市民団体や有識者らが始めた候補者の発掘を目指すキャンペーンの呼び掛け人となり、自身の名前が「政治家になってほしい人」のリストに挙がったことが、出馬を後押しした。

 無所属候補がもう一人、エールを送るのが、民進党の比例から出馬している元職の女性候補だ。地域政党・東京生活者ネットワークの都議出身で、旧民主党で参院議員を一期務めた。

 社民、民進の両陣営も比例票を争いつつ、選対関係者は「競い合って票を掘り起こし、二人とも当選するのが一番いい。女性の底力を発揮したい」(民進)、「暴力や貧困の問題に取り組む女性議員を一人でも多く増やしたい」(社民)と「相乗効果」に期待する。

 三人は参院選投開票日まで一週間となる七月三日に新宿区内で合同演説会「増やそう!女性議員0703新宿大集合!」を開く。今回の参院選に独自候補を立てなかった政治団体「緑の党」が開催を呼び掛けた。同党は脱原発や安全保障関連法反対、反TPPなどと並び、女性議員のクオータ制を主要政策とし、参院選では三人を「女性の痛みや困難がわかる候補」として支援している。演説会は午後三時から、東京・新宿駅東口の歩行者天国で。上智大の三浦まり教授や講談師の神田香織さんらも登壇する。

 ◇ 

 衆参両院を合わせた国会議員の女性の比率は現在、11・6%。衆院は9・5%で、列国議会同盟(IPU)が二月に発表した各国下院の女性議員比率ランキングでは百九十一カ国中、百五十六位だった。今回の参院選に立候補した女性は九十六人。全体の24・7%で二〇一三年の前回参院選(24・2%)とほぼ同じ。東京選挙区に立候補している女性は七人で、無所属、社民のほか、新党改革、日本のこころを大切にする党、公明、民進、諸派の候補がいる。

 公明現職の女性候補は「政治は日々の生活に直結しており、女性の視点が不可欠だ。女性候補の積極的な擁立を加速していく必要がある」と話している。

 

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