東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

学力テストで一部生徒の答案除外 沖縄の中学「平均点下がる」

 今年四月に小学六年と中学三年を対象に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、那覇市の中学校が、受験した一部の生徒の答案用紙を「平均点が下がる」などを理由に除いて文部科学省に送っていたことが分かった。文部科学省の担当者は「報告を受けていないので答えられない」、沖縄県教委の担当者は「すべて調査したが、報告として上がってこなかった」と話している。

 那覇市の教育関係者によると、答案用紙を除外したのは、不登校や授業を休みがちな三年生五人程度。担任らは「指導していないから学力の改善はできない」「(答案用紙を交ぜると)平均点が下がる」などを理由に、これらの生徒の答案用紙を欠席扱いとして除き、残りの受験生の答案用紙を文科省に送った。

 関係者によると、少なくとも八年前から複数の中学校でも同様のことが行われていた。関係者は「これまで特に問題にはならなかった」と話している。

 沖縄県では、テストが始まった二〇〇七年度当初から都道府県別の成績で最下位レベルが続いていたが、上位の秋田県の授業スタイルにならい、対策を進めてきた。その結果、一四、一五年度と小学六年の成績が躍進。中学三年は最下位レベルだったものの、全国平均との差が縮まっていた。日本教職員組合(日教組)や全日本教職員組合(全教)によると、全国の複数の地域でも沖縄県と同様の事例が報告されているという。

 今年の全国学力テストは四月十九日に実施。熊本地震の影響があった地域を除き、全国の国公私立の小中学校が参加した。結果は九月に公表される見通し。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報