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【社会】

「永六輔さんの遺志です」 米ジャーナリストら「憲法バッジ」作製

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 白一色のピンバッジ。八十三歳で七月に死去した作詞家でタレントの永六輔さんと、長年交流してきた米国人ジャーナリストのケン・ジョセフさん=写真=らが「憲法を守るために何ができるか」と話し合う中で生まれた。「平和と自由は弱く、一晩で消えてしまう」と危機感を抱くジョセフさんは、人々が身に着けることで静かな意思表示を広げていきたいと考えている。 (飯田孝幸)

 「『何それ?』って聞かれたときに、『憲法を守るバッジだよ』と言えればいいよね」。ジョセフさんはシンプルなデザインの意図を語る。バッジは三センチ×一・三センチの大きさで、メッセージは書かれておらず、リボンのような形にも意味はないという。

 ジョセフさんは日本で生まれ育った。大学卒業後の一九八七年、ボランティア組織「アガペハウス」を設立。八九年のサンフランシスコ大地震や阪神大震災など国内外の災害時に、日本の若者たちと救援活動をした。イラク戦争後には現地で復興活動に携わった。

 二十五年ほど前に演劇を見に行った際に、偶然同席した永さんから声を掛けられ、その後、永さんのラジオ番組に出演したり、一緒に本を書いたりして交流を深めた。

 戦時中の疎開体験や平和への思いを繰り返し聞いていたが、特に共感したのは平和憲法に対する思いだった。

 「数年前から改憲の危機が高まり、なんとかしなきゃ、とバッジをつくることを決め、永さんも賛同してくれていた」。二百個作ったバッジは、永さんが亡くなった七月七日に納品された。その一つを、永さんの自宅を訪れ、遺影にささげたという。

 七月の参院選の結果、改憲に賛成する勢力の議席は、改憲の発議に必要な三分の二を超えた。「今ならまだ間に合う。一人でも多くの人が、憲法を守っていきたいというメッセージを発してほしい。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんたちにも、このバッジを着けてほしい」

 ジョセフさんとともにバッジ製作に当たった東京の環境広告会社「サステナ」代表のマエキタミヤコさんも「バッジを広めることは憲法を大切にした永さんの遺志を継ぐことでもある」と話す。

 バッジは送料込みで千円。郵便振替口座(口座番号00170−7−451068、口座名義サステナ)に千円を振り込めば、振込名義人の住所に送付される。

 

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