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【社会】

豊洲たまり水 専門家座長も「地下水」 液状化対策が必要

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の盛り土問題で、安全性を確認する「専門家会議」座長の平田健正(たてまさ)・放送大和歌山学習センター所長は二十四日、水質調査の結果から、建物下の地下空間にたまった水は地下水だと発表した。都の調査では地下空間の水も空気も環境基準を満たしているが、今後、調査地点を増やして検証を続け、液状化への備えなど必要な対策を専門家会議で議論する方針を示した。

 平田座長は豊洲市場で、地下空間にたまり水のある水産卸売場棟など四棟を視察後、記者会見した。

 十五日に三棟の地下空間と周辺の井戸から取った水のイオン濃度を調べたところ、組成がほぼ同じで「都は雨水ではないかと言ったが、明確な間違い。調査結果を見れば、地下水しかあり得ない」と述べた。地下空間の水からベンゼンやシアン化合物は不検出で「水道水レベル。安全ということ」と説明した。

 地下空間の地下水は、砕石層がコンクリートで覆われていない床部分から湧き出したとの見方を示し、十月中旬に予定する地下水管理システムの稼働によって「水は減っていくと思う」と説明。地震による液状化で泥が噴き上げないよう「地下水が上がってくるところはふさぐことが大事だ」とも述べた。たまり水については、共産党都議団が十六日、独自調査の結果から地下水だと指摘していた。

 地下空間の大気中のベンゼン濃度の調査結果も初めて発表。十五〜十六日に三棟の九カ所で採取した空気中、ベンゼンは一立方メートル当たり〇・〇〇〇五〜〇・〇〇二五ミリグラムで、環境基準(同〇・〇〇三ミリグラム)を下回った。「一般環境大気に比べて過大でなく、安全」と評価した。平田座長は「築地市場の方々がどう考えるか、意見を聞いてみる必要があると思う」と話した。

 

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