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【社会】

墨田工業高の水泳授業で生徒が首骨折 教諭が飛び込み指示

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 東京都立墨田工業高校(江東区)で七月、水泳の授業中に三年生の男子生徒(18)がプールに飛び込んだ際、底で頭を打って首の骨を折る大けがをしたことが東京都教育委員会への取材で分かった。生徒は現在も入院中で、胸から下がまひした状態という。

 都教委によると、事故は七月十四日午前十時ごろに発生。保健体育の男性教諭(43)がスタート位置から一メートル離れたプールサイドで、足元から高さ約一メートルの水面上にデッキブラシの柄を横に掲げ、生徒に柄を越えて飛び込むよう指示。生徒は指示通り飛び込み、水深一・一メートルのプールの底に頭を打ち付け、救急搬送された。

 生徒は一、二年時に授業で飛び込みを経験したことがなく、三年で飛び込みの練習を始め、この日が五回目の授業だった。

 プールは満水時は約一・二メートルの深さになる構造だが、学校側は「注水に時間がかかる」との理由で、水を減らしていた。

 教諭は都教委の事情聴取に「危険な行為をしてしまった」と話したという。都教委側は取材に「水深が浅いプールで指導をした上に、生徒の習熟度に応じた授業を行っていなかった。不適切だった」と認め、教諭の処分を検討している。

 日本スポーツ振興センターによると、二〇〇五〜一四年度の十年間、全国の小中高校でのプールの飛び込み事故で後遺症があったケースは三十三件。うち約九割に当たる二十九件は、プールの底で頭や首を打っていた。文部科学省は一二年度から小中学校の授業では飛び込みを禁止したが、高校の授業については禁止せず、段階的に指導するよう定めている。

 学校事故に詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は「文科省は高校の授業でも飛び込みを禁止すべきだ」と訴えている。

 

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