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【社会】

豊洲市場の汚染土どこへ? 4割は東京湾の処分場に

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 「汚染された土はどこへいったのか」「今ある土はどこから持ってきたの?」。豊洲市場(東京都江東区)の建物下に盛り土がされていなかった問題で、読者の皆さんからこんな疑問が寄せられている。本紙が調べたところ、豊洲市場の敷地で削り取った汚染土の多くは、東京湾の廃棄物処分場に埋め立てられていた。いま豊洲市場にある土の大部分は、敷地内にあった土を浄化するなどして埋め戻したものだ。(福田真悟)

 豊洲市場の敷地にはもともと、海面から四メートルの高さに東京ガスの工場が立っていた。一九八八年の操業停止後、東京ガスは汚染対策工事を行ったが、都の二〇〇八年調査で強い汚染が見つかった。都の専門家会議は同年、対策として敷地全体を二メートル削り、石を敷く層を含め四・五メートルの盛り土をするよう都に提言した。

 都の汚染対策工事は一二年に始まった。削った土は東京ドーム一・四個分の百六十九万立方メートル。トラックの積載量などから計算したという。敷地面積は四十万平方メートルなので、平均して四メートル余り削ったことになる。提言の「二メートル掘削」より多い理由は、高潮対策などで海面から四メートル超の盛り土もあったためという。

 削った土は十メートル四方ごとに汚染度を検査するなどして、六割近くを敷地内に埋め戻している。内訳は、検査で汚染のなかった土が六十九万立方メートル。本紙の推計では、検査で基準値超の汚染が見つかり浄化した土が二十九万立方メートル。敷地内に設けた仮設土壌処理プラントで、加熱したり、洗浄したりした。

 残り四割強は汚染されたままの土が含まれており、東京湾の埋め立て地にある都の処分場に六十三万立方メートル、民間処分場に八万立方メートルが運ばれたとみられる。都の処分場は二つに分かれ、うち一つは汚染が多少ある土も埋め立てている。汚染が外洋に広がらないようコンクリートや鋼管で囲っている。

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 豊洲市場には敷地外からも、公共事業で出た土や購入した石などを運び込んで使っている。量は推計で三十万立方メートルとみられる。

 敷地全体に盛り土をしていれば、削った分と同じぐらいの土で埋め戻さなければならなかった。だが、埋め戻した量の方が数十万立方メートルほど少ない。都新市場整備部の担当者は、その分が「盛り土されず空洞になっている」と説明する。

 汚染対策工事の費用は八百五十八億円だった。

 

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