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【社会】

小笠原諸島 新たな生態系 西之島を観察

現在の西之島。緑色の線で囲んだ部分が旧島。黄色の線で囲まれた部分は、2013年11月の海底噴火で最初に出現した陸地=15年12月、東京都小笠原村で(海上保安庁提供)

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 噴火により溶岩が地面を覆い、従来の生態系がほぼ一掃された小笠原諸島・西之島(東京)で、新たな生態系がどのようにできるのか注目されている。火山活動の低下を受け、研究チームが十六日から上陸を含む調査を始める予定で、専門家は「島の生態系ができていくプロセスを自然の状態で観察できるまたとない機会」と意気込む。

 東京都心から南へ約千キロの小笠原諸島。二〇一三年十一月に噴火が起きる前の西之島は、南北約六百メートル、東西約七百メートルの土地に、イネ科など六種の草の群落が点在し、アオツラカツオドリなど九種の海鳥が繁殖していた。

 環境省などの調査で、カニの仲間などを確認。昆虫やクモもいたが、哺乳類や爬虫(はちゅう)類、両生類は見られなかった。生態系が“リセット”されたとみられる西之島に生物はどのようにしてたどり着くのか。上陸調査に参加する川上和人・森林総合研究所主任研究員(鳥類学)は「移動手段は鳥、風、波のいずれか」と話す。

 「他の島から遠く孤立している西之島は特殊な状況。簡単に生物はたどり着けず、数十年で一〜二種しか増えないのでは」と川上さんはみる。

 

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