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【社会】

豊洲地下の水銀「直ちに影響ない」 専門家会議、発生源調査へ

 東京都が開設する豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、生鮮食品を扱う市場としての安全性を検証する「専門家会議」の初会合が十五日、築地市場(中央区)内であった。都は、盛り土せずに地下空間になっていた建物下の空気から、国が定める指針値の最大七倍の水銀が検出されたことを報告。会議は原因が不明だとして、調査することを決めた。 

 ただ、人体への影響について、委員の内山巌雄京都大名誉教授は「指針値は七十年間、毎日吸入した場合に生じる健康リスクを示したもので、今回の値は非常に微量。直ちに影響はなく、まず大丈夫」と語った。

 初会合では、都が先月下旬と今月上旬の二回実施した大気測定で、青果棟と水産卸売場棟にある地下空間の空気から、国の指針値(年平均値で一立方メートル当たり〇・〇四マイクログラム以下=マイクロは百万分の一)の七倍に当たる最大〇・二八マイクログラムを検出したことを伝えた。

 委員の駒井武東北大大学院教授は「コンクリートや砕石層の影響が考えられるが、発生源はよく分からない。詳しく観測した方がいい」と述べた。建物下は換気のない密閉空間のため、空気中の水銀が濃縮された可能性もあるという。

 豊洲市場で定点観測している地下水調査で、二百一地点のうち三地点で環境基準を上回るベンゼン、ヒ素が検出された問題を巡っては、座長の平田健正(たてまさ)放送大和歌山学習センター所長は会合終了後の記者会見で「これから二年間安定するまで、地下水監視を継続する必要がある」との見解を示した。

 専門家会議は月一回のペースで審議する予定。小池百合子知事は、来年一月に出る地下水調査の結果や専門家会議の意見を踏まえ、移転の可否について「総合的に判断する」との意向を表明している。

 

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